ピーターパンのイメージが崩れる
でも原作はこっちが本来の姿。
ピーターパンのヒーローイメージはディズニーさんマジックでした。
グロ描写ありのため、耐性ない人にはおすすめしません(笑)
そして『不思議の国のアリス』の帽子屋たちの永遠のお茶会の会話劇が苦手な方もだめです。
メルヘン殺しシリーズ第4弾。
頭がおかしくなる独特な世界観を持つ。
あらすじ
妖精なんて、虫と同じと考えるピーター・パン。
井森建(いもりけん)は今度はネヴァーランドの世界へ迷い込む。
小学校の同窓会に参加するため帰省した井森たちは、大雪のため旅館に足止めを食らってしまう。夢の中で井森は〈蜥蜴のビル〉となって、ピーター・パンと妖精ティンカー・ベル、ウェンディと子供たちに出会う。
ピーターは無邪気さゆえに殺人を犯すサイコパスだった。
そして、同窓会のメンバーたちも井森と同じネヴァーランドの住民がいた。
ネタバレ感想
現実世界では旅館を舞台にしたクローズドサークル。
だけど常識が全く通用しないから予測不可能。
このシリーズでは、現実世界と夢の世界のキャラクター同士がリンクし、精神的に影響し合い情報を共有します。
だけど、行動は止めることができず、夢の世界(アーヴァタール)の影響力が強い。
アーヴァタールが生きている限り現実世界で何度死んでも生きているんだから。
逆にアーヴァタールが死んじゃったら現実も=となってしまう。
割と早くピーター・パンが誰のアーヴァタールかは分かります。
だからって彼の悪行を現実世界で止めることができないのが歯がゆい。
ピーター・パンは、無邪気な子供で罪悪感の欠片を全く持ち合わせていない。
おまけに短絡的ですぐ人を殺します。
ティンカー・ベルの殺され方が残酷だった。
犯人は分かり切っているのになぜピーター・パンが犯人探しをするの?と疑問のままストーリーは進む。
人魚の仲間殺しとかえぐい。(人魚姫では仲間思いだったはず)
そして、言葉のマジックや思い込みも手伝って見事に騙された。
無限ループに陥った○○は気の毒すぎる。
だけどネヴァーランドの○○のアーヴァタールは幸せだからいいのか。
『ドロシィ殺し』
そして、この『ティンカー・ベル殺し』
その後、『かぐや殺し』が続く予定でした。
順番通り読む方が分かりやすいかも。
続き読みたかったなあ。
小林泰三さんのご冥福をお祈り申し上げます。
『ティンカー・ベル殺し』私の評価は★3
ストーリー ★★★☆☆ 3
キャラの魅力★★★☆☆ 3
衝撃度 ★★★★☆ 4
おすすめ ★★★☆☆ 3