自分は特別だと思いたい
装丁はめっちゃ人気のイラストレーター雪下まゆさん!
あらすじ
一躍時の人となった汐谷美令(しおたにみれい)は、『東京の人』と揶揄され孤立していた。
白麗高校中から注目を集めるが、些細な事からクラスで孤立してしまう。
それぞれの秘密を抱えている三人の濃密な一年を描く。
漫画、小説、ライトノベルの感想を載せてます。 少しでも興味を持ったらぜひ。 レビュー評価が良い作品でも流されずに独自の視点で感想を書いてます。 逆の場合もあります。
きょうやさんの作品を読むのは2冊目。
過去の世界的シリアルキラーは社交性を持ち、表面上は人当たりが良いらしい。
怖すぎます。
犯人の心情は全く理解できなし動機も納得できない。
さらに罪悪感の欠片も持ち合わせていない。
ライトな文章だけどゾクッとするミステリ。
幻視者の曇り空 ―― cloudy days of Mr.Visionary』(二見書房)の文庫化。
大学生の久守(くもり)は、触れた人の後ろ暗い秘密が視える幻視能力を持つ。
その為、人との関りを避けて過ごしていた。
しかしある日、人目を惹く見た目の美大生、佐伯(さえき)に触れ、他殺死体を幻視する。
彼は残忍な連続殺人の犯人なのだろうか。
次に起きる事件を止めるべく、何とか彼から証拠を手に入れようとするが、友情が芽生えてしまう。
同じ町で連続殺人事件が起きているのに、登場人物たちは他人事。
まず、主人公の久守にイライラする。
特異な体質のせいでこんな性格になったのかもしれないが、もっとなんかこうないの?
佐伯の方が魅力的に描かれている。
彼の絵、特に『喪失』を見てみたいし、展示会に行ってみたいとさえ思った。
親しくはなりたくないが(笑)
それとミスリードを狙っているせいか、幻視能力の設定が最初めっちゃ分かりにくい。
いつも見えるわけじゃないし、見えたのは過去じゃない。
決まった未来が見える?
え?そうなん?って思った。
何の為に見えるのかは理由がなかった。
しかも一瞬だけだし。
続き見れないし。
加山(かやま)夫妻のエピソードは蛇足かなと思ったけど、人は何を考えているか分からないっていう意味で必要かも。
後、タイトルを変えたらもっと売れそうなのになと思った。
1度改題しているようだけど。
青依青(あおいあお)さんのハードカバーの装丁の方が好み。
出版社変わってるようだから使えなかったのかな。
久守が公園うろうろしたりしてるから、容疑者にされそうでどきどきした。
彼の能力は何の役にも立たないなって思ってたけど、佐伯を2度助ける形になったから良かったのかな。
そして恋愛に関して鈍感すぎた。
ツッコミどころはあるけれど面白かった。
ストーリー ★★★☆☆ 3
キャラの魅力 ★★★★☆ 4
衝撃度 ★★★★☆ 4
おすすめ ★★★☆☆ 3
序盤はよくあるクローズドサークル。
連続して起こる殺人事件、そして犯人の目的が全く分からない。
なので、「トロッコ問題」のようにどうやったら生き残れるかを模索しながら読んでいく。
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地下建築(廃墟)の入口イメージ |
・越野柊一(こしの)…………………主人公の僕。システムエンジニア。
・篠田翔太郎(しのだ)………………柊一の従兄弟。親の遺産で生活。世渡り上手で頭が良い。
── サークル仲間 ──
・西村裕哉(にしむらゆうや)………アパレル勤務。お調子者。
・絲山隆平(いとやまりゅうへい)…ジムのインストラクター。柊一に敵意を持っている。
・絲山麻衣(まい)……………………幼稚園の先生。隆平の妻。
・野内さやか(のうちさやか)………ヨガ教室勤務。花を慕っている。
・高津花(たかつはな)………………事務員。一人称は「うち」
── 矢崎家 ──
・幸太郎(こうたろう)…………電気工事士。
・弘子(ひろこ)………………………幸太郎の妻。
・隼人(はやと)………………………高校一年生。やや幼い印象。
例えば、この集まりに従兄弟連れて来るか?と疑問。
矢崎一家同様に、翔太郎だって胡散臭い。
隆平と麻衣がなぜ結婚したのか分からないし、柊一が彼女に惹かれるのがよく分かんないし。
だが、エピローグで完全に打ちのめされた。
中毒者続出の絶叫系転落ミステリー!❞
ハードル上げすぎなコメント大丈夫?と思ったけどその通り!
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美世子イメージ |
やっぱり染井作品は面白い。
『正体』しか読んだことない人は驚くかも(笑)
2020年、マスク必須のコロナ禍の日本。
リモートワークを余儀なくされたアラフォーの美世子は、マッチングアプリで出会った年下の男性に惹かれる。
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礼央イメージ |
三人の子持ちの茂一は、ラブホテルの経営に給付金が下りず絶望する。
そして、人生で関わるはずもない三人の人生が交差する。
・今井美世子(いまいみよこ)…… 30代後半。仕事人間。美人。親友の薦めでマッチングアプリを始める。
・二宮礼央(にのみやれお)……… 県内随一の進学校に通う。通学電車で幼馴染と偶然再会する。
・戸村茂一(とむらもいち)……… ラブホテルを3軒経営するが業績悪化。スナック『ルージュ』を営む恵(めぐみ)に詐欺を持ちかけられる。
染井さんは相変わらずクズっぷりの描き方がすごい。
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茂一イメージ |
ストーリー構成としては『悪い夏』に似てるかな。
3人とも本当にこんなはずじゃなかったという転落人生。
着地点が分からず転がっていく。
この作品を読んで、付き合う人によって人生は180度変わるんだなと悟った。
それとある程度の教養は必要。
3人が奇跡の交差をしたときの会話とシチュエーションに思わず吹き出しました。
状況がひっ迫してるのに何かおかしくて。
芽衣(めい)と恵さんがしつこくて怖かった。
2人はちゃんと制裁を食らったんだろうか。
美世子さんだけ自業自得ではなく、ハズレくじを引いてしまった感じ。
こんな女性が国際ロマンス詐欺に引っかかってしまうんだなあ。
彼女は立ち直りも早そうなのでそこは良かったけど。
恋はもういいやって感じで、独身のまま礼央の世話をずっと焼いてくれそう(笑)
礼央は何度も聖也(せいや)たちと離れるチャンスあったのになあ。
持続化給付金の定義の曖昧さよ。
でも読後感は良かった。
鍋パ定期的にしてほしい。
タイトル通りのストーリーで滅茶苦茶でした(笑)
実写化向きかも。
ストーリー ★★★★☆ 4
キャラの魅力 ★★★★☆ 4
衝撃度 ★★★★★ 5
おすすめ ★★★★☆ 4
結城さんの小説は3冊目。
以前の小説とはガラリと趣向を変えた作品で驚いた。
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パンドラの箱 |
『プロジェクト・インソムニア』は、夢の中のクローズドサークルミステリーだし、
『名もなき星の哀歌』は、記憶売買の話なので現実離れしているため、好き嫌いが別れそう。
そこに来てこの作品は現実感のあるストーリーで、一番読みやすい。
この作品で一気にファンを増やしただろうなあ。
2023年、本屋大賞ノミネート作品。
有名私立高校卒、現役東大生の片桐は、家庭教師の仲介ビジネスの営業アルバイトをしている。
ある程度ノウハウを極めた結果、営業成績はトップで仕事は順調だ。
今回の訪問先は、模試の成績が芳しくないという小学6年生の男の子の家。
約束の時間に訪問するも、インターホンを鳴らしても中々出てこない。
いつもと勝手が違う訪問先に違和感を覚えながら、片桐は話を始めるが…。
(惨者面談)
本作では中学受験、YouTuber、マチアプ、精子提供、リモート飲み会がテーマとなっています。
散りばめられた伏線の回収の見事さ。
二転三転するストーリー。
後味は悪いけど爽快さもある現代風ミステリです。
惨者面談、ヤリモク、#拡散希望が面白かった。
パンドラの真夏の親はもしかしたらと思ったのは私だけかな。
思い込みもあって、5作とも騙された―ってなるのは間違いなし。
人間は、こわい。
ストーリー ★★★★☆ 4
キャラの魅力★★★☆☆ 3
衝撃度 ★★★★☆ 4
おすすめ ★★★★★ 5
はい、作家買いです。
専門用語が欄列されているが身近で起こりそうな案件を取り扱ってるため、勉強になる。
主人公が大学生なので会話劇も楽しく読みやすい短編集。
法律の鬼である行成(ゆきなり)と貧乏学生の戸田(とだ)のコンビ。
霞山(かざん)大学法学部四年・古城行成(こじょう)がゼミ室で運営する「無料法律相談所」(通称「無法律」)に、経済学部三年の戸賀夏倫(かりん)がドアを叩く。
彼女が住む事故物件のアパートは、過去に女子大生が首つり自殺を図っていた。
そのことは承知で住む彼女だが、深夜に赤ん坊の泣き声が聞こえ、真っ赤な手形が窓につくなど、奇妙な現象を解決してほしいと古城に依頼する。
「法律マシーン」と影で呼ばれている古城と、「自称助手」だと首を突っ込む戸賀の凸凹コンビが大学で起きた事件に挑んでいく。
・古城行成 ─── 法曹一家に育ち、家族にも恵まれている。世間知らず。
法律マシーンと呼ばれるくらい頭が堅い。
・戸田夏倫 ─── バイトに明け暮れる苦労人。フリマファッション。
・小暮葉菜(こぐれはな)夏倫と同じ経済学部。同学部のメンバーと共に"エコノミスト”と
いうグループ名で活躍するユーチューバー。人目を惹く容姿。
・三船昇(みふねのぼる)霞山大学理学部数学科四年。行成と同じ高校出身。
・古城錬(れん)─── 行成の兄。検察官。
探偵役の行成が華麗に事件の謎を解くと思っていたら、堅物すぎて最終的に推理を外してしまうのが新しいスタイルで面白い。
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親子不知のアパートイメージ |
どの短編も続きどうなったのかなというところで終わってしまうのがちょっともやもや。
特に「親子不知」は可哀そうすぎて報われない。
「安楽椅子弁護」の真相や「卒業事変」の教授の処罰はどうなったのかとか。
それでも面白いんですよ五十嵐律人さんの本はやっぱり。
続編も出ているから絶対読む。
ストーリー ★★★★☆ 4
キャラの魅力 ★★★★☆ 4
衝撃度 ★★★☆☆ 3
おすすめ ★★★★☆ 4
フリーライターの俊藤律(しゅんどうりつ)が主役。
『海神』(わだつみ)では、脇キャラとして登場。
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村落のイメージ |
ある日、高齢男性の運転する軽トラックがコンビニに突っ込み、店員を轢き殺す大事故が発生。
事故前後の記憶が定かではない加害者の老人、落井正三(おちいしょうぞう)は、年金暮らしで認知症だと思われた。
事故を取材するライターの俊藤律は、落井が住んでいた埜ヶ谷村(のがだにむら)を訪ねる。
取材に対応してくれた人物たちは、口をそろえて加害者が認知症だと話す。
律は、この村はどこかおかしいと感じるがいまいち決め手に欠けていた。
内方七海(うちかたななみ)の姿を見るまでは。
事故の唯一の目撃者である七海と加害者が同じ埜ヶ谷村出身。
これは偶然なのか。
やがて律はこの事故の真相に辿り着く。
良心の天秤がどちらに触れるか。
私だったら律と同じ選択をしたと思う。
死んでいい人間などいないというのは建前で、反省もしない本当にどうしようもない悪人はいる。
『震える天秤』に登場する石橋昇流(いしばしのぼる)がそんな人物だ。
最初は七海の行動に理解できなかったが、彼を知るにつれて彼女がなぜ律に冷たい態度を取るのか分かった。
七海は噂を鵜呑みにせず、自身で石橋昇流の人となりを判断するなど非常に聡明な少女だった。
昇流の父である宏(ひろし)がはっきりどうなったか描かれてないけど、彼はおそらく。
ずっと善人で生きてきた人が悪人のせいで人生が変わってしまうなんて許せない。
たた、関(せき)がもっとしっかりしていたらなあと思わずにはいられない。
一見関係がない出来事がどんどん繋がっていくのが面白かったし、衝撃だった。
律のキャラを見て、マスコミの取材ってしつこくてこんな感じなんだなあと思った。
律は優しい人物だったんだけどね。
相変わらず人間描写、風景描写、心理描写がうまいと思った染井作品でした。
タイトルが秀逸。
『震える天秤』私の評価は★4
ストーリー ★★★★☆ 4学生時代、自身の立ち位置がどの層だったかによって、この本の内容の受け止め方が変わると思う。
4人の受取人という非現実的なストーリーの特殊ミステリ。
だけど読み応えあるし、綺麗に終わります。
さようなら。もう二度と会いたくない、××の友達たち。
この作品は、負の人物が圧倒的に多い。
まともな人間がいない。
騙すより騙される方がいいと言う人は、騙されたことがないから。
敢えてジャンルを付けるなら社会派ミステリかな。
3年の我慢だ。
26歳の佐々木守は、生活保護受給者のもとを回るケースワーカー。
同僚の高野が、若いシングルマザーに保護打ち切りをしない代わりに肉体関係を迫っていると知る。
守はその女性の家を訪ね、真相を問うが、彼女の歯切れが悪い。
だが、その出会いが守の人生を180度変え、負の連鎖に巻き込まれる。
関わってはいけない人っているんだな。
負のオーラを持つものは平気で人を騙したりできるんだ。
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美空のイメージ |
本当に保護を受けなくてはいけない人にはお金は回って来ず、ごね得で受給を受けれるのが酷い。
最低賃金で稼いだ人たちより遥かに多くもらってる生活保護。
さらに年金より多いというのがひどい。
本当に働けない人たちが受けるのは良いけれど、働けるのに理由を付けて働かない人たちが腹立つ。
仕事をしなくてはいけないんだと思わせないと。
不正受給者は一体何人いるんだろう。
さて、守はごく普通の青年だったのに、関わってしまった人物が悪く人生が狂ってしまう。
ただそんな守にも同情の余地はない。
愛美たちがどうなったか描かれていないけれど、逮捕されたはず。
彼女にちょっとだけ母性が芽生えたのは守のおかげか。
ラストはみんな集まって三谷幸喜作品のようになっていた。
胸くそ悪いストーリーで読後感はよろしくないが、伏線回収とオチもちゃんとおりさすが染井作品といった感じ。
映画化決定で配役が気になるところ。
ディープフェイクの対抗策はあるのだろうか
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湯川先生のイメージ |
終始胸くそ悪い展開。
主人公は悪人じゃない、むしろ善人。
彼を陥れた人物は誰?
全員なんだか怪しい。
顔の見えないネット住民たちに楔を打つ作品になればいい。
生徒間の殺傷事件を未然に防いだことから、メディアに称えらえれ、「鉄腕先生」としてテレビで活躍する湯川教師。
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辻川先生のイメージ |
身に覚えのない写真に戦慄を覚えた湯川だが、人格を否定されるようなバッシングに合う。
さらに、湯川が生徒に暴行を加えている動画もネットに拡散。
SNS上での誹謗中傷、メディアの報道の真偽のあり方などを問うサスペンス。
とにかく目立ってはダメ、嫉妬の対象になったらダメってことしか対抗策はないのか。
逆恨みもあるし。
フェイク動画の拡散、虚偽の書き込みに対する罪など、早く法を整備してほしいと思った。
湯川の周りには懇意にしている記者、メディアで活躍する塾講師、教頭など信頼できる味方がたくさんいたから助かった。
じゃあ私たち一般人はどうなるんだろう。
自分がその立場になったら?と思うと不安に駆られますが、勉強になる作品でした。
フェイクかどうか見破れる技術もあるはずと思いたい。
ストーリー ★★★★☆ 4
衝撃度 ★★★★☆ 4
キャラの魅力 ★★★☆☆ 3
おすすめ ★★★★☆ 4
「NPO法人大雪りばぁねっと事件」がモデルになったっぽい。
岩手県にある有人島、天ノ島が舞台。(架空の島)
人の心の弱みに付け込む大悪党遠田(えんだ)が、どのように島に潜り込み、荒らし、彼に制裁を加えることができたのか、島は再生できたかまでを描く。
あらすじ
東日本大震災により甚大な被害を受けた小さな天ノ島。
ボランティア不足の中、現れた迷彩服を着た巨漢の男性。
彼は、テキパキと島民に指示を出す。
やがて、島民ほぼ全員から信頼された遠田は、復興支援金を私利私欲で使い込んでいく。
千田来未(せんだくるみ) 震災の日に生まれた子。金塊インゴットを海中から拾う。
遠田政吉(せいきち) NPO法人ウォーターヒューマン代表。
小宮山洋人(こみやまひろと)遠田側近。リース会社ブルーブリッジ代表。
江村汰一(えむらたいち) 遠田の右腕。彼同様迷彩服に身を包む。華奢な少年。
菊池一朗(きくちいちろう) 今日新聞東北総局宮古通信部。天ノ島出身のエリート。
俊藤律(しゅんどうりつ) 東京のフリージャーナリスト。一朗と親しい。
三浦治(みうらおさむ) 消防団リーダー。妻は陽子。
椎名姫乃(しいなひめの) 20歳大学生。東京からのボランティア。遠田のお気に入り。
堤佳代(つつみかよ) ナナイロハウス臨時職員。元助産師。
中村昭久(なかむらあきひさ)ナナイロハウス職員。佳代とは幼馴染。元漁師。
時系列がややこしいけど、その手腕がストーリーを面白くしている。
キャラの描き方が圧倒的に素晴らしく、その人となりが容易に想像できて読みやすい。
震災の描写はとても辛く、悲惨だった。
震災直後、復興が進み出す2年後、そして10年後が3人の視点で描かれていく。
誰も助けてくれない絶望の中、現れた遠田。
彼は復興支援金の1/3である4億2千万を使い込む。
何人かは彼に違和感を覚えたが、考える気力さえも失われていた島民たちは彼の言葉に飲まれていってしまう。
天ノ島と一切関係ない人物になぜ巨額のお金の運用を任せたのか理解に苦しむとはいえない状況がそこで起きていて悲しすぎる。
詐欺の片棒を担ぐ羽目になった姫乃が辛い。
千草がクビになったり、隠し部屋を発見した時点で気付けば良かったのだが、マインドコントロールされていたんだなあ。
そして江村がもっと早く救われて欲しかった。
アレキシサイミアという症状を海神で初めて知った。
少し感情を持ち始めた江村の姿をまだまだ見たかった。
もう姫乃と会うことないのかなあ。
読んで良かったと思える作品。
水底のスピカ (中公文庫) 自分は特別だと思いたい 装丁はめっちゃ人気のイラストレーター雪下まゆさん! ❝その転校生は、クラス全員を圧倒し、敗北させた――❞ このフレーズに騙された。 ドロドロをイメージするかもだけど、違います。 もっと爽やかで綺麗でじーんとくる青春ストーリー...