2024年12月9日月曜日

『水底のスピカ』乾ルカ著 感想レビュー 10年後も続く友達へ

 水底のスピカ (中公文庫)


自分は特別だと思いたい


装丁はめっちゃ人気のイラストレーター雪下まゆさん!


❝その転校生は、クラス全員を圧倒し、敗北させた――❞

このフレーズに騙された。

ドロドロをイメージするかもだけど、違います。

もっと爽やかで綺麗でじーんとくる青春ストーリーなんです。

あらすじ


芸能人のような美貌を携えた転校生が白麗高校にやって来る。

一躍時の人となった汐谷美令(しおたにみれい)は、『東京の人』と揶揄される。

白麗高校中から注目を集めるが、些細な事からクラスで孤立してしまう。


そんな彼女に近づいた松島和奈(まつしまかずな)は、クラスで浮いている存在だった。

美令にあだ名を付けたスクールカースト上位の城之内更紗(じょうのうちさらさ)は、ひょんなことから二人と関わっていく。

それぞれの秘密を抱えている三人の濃密な一年を描く。

ネタバレ感想


彼女たちの悩みを知るまでは、和奈も美令も更紗も自己中人間なんだと思っていた。

背伸びをしすぎて美令と付き合っている和奈。

スクールカーストの上位に君臨している更紗。だけど彼女が体調不良だったら放っておかれる浅い人間関係。

みんなの心配をよそに猛吹雪の中出かける美令。神様の見張り番という謎のセリフを吐く。

後半につれ、どんどんストーリーにのめり込んでいく自分がいた。

美令の悩みを知ってすごく苦しかった。

彼女の両親に腹が立った。

和奈の叫びに涙が出た。

海を克服し、ラストはすごく綺麗。

みんなの笑顔が眩しい。

男子2人はあまり目立たないけどこの3人のための功労者。

この圧巻のラストのためにこの本を読んだのだ。

再会した時の話も読みたいな。


『水底のスピカ』私の評価は★4

ストーリー ★★★☆☆  3

キャラの魅力★★★☆☆  3

衝撃度   ★★★☆☆  3

おすすめ  ★★★★☆  4

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