漫画、小説、ライトノベルの感想を載せてます。 少しでも興味を持ったらぜひ。 レビュー評価が良い作品でも流されずに独自の視点で感想を書いてます。 逆の場合もあります。
2026年7月17日金曜日
『存在のすべてを』塩田武士著 感想レビュー 血の繋がりか大切な人との時間か
2024年7月16日火曜日
『俺ではない炎上』浅倉秋成著 感想・レビュー 自分たちは悪くない
SNSの成りすまし
他人事とは思えない。
アカウントが乗っ取られるのをたまに聞くし。
犯人は誰?
そして、泰介(たいすけ)は無実を証明できるのか。
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| コンテナハウスイメージ |
誰も冤罪を信じてくれない、逃げるしかない。
犯人は狡猾。
スピード展開の現代の逃亡劇。
あらすじ
ある日、たいすけというアカウントが殺害を仄めかす写真を投稿し炎上する。
大手ハウスメーカーの営業部長である山縣泰介(やまがた)は、特定犯によって実名と顔写真を晒され、「女子大生殺害犯」として大炎上。
かの泰介はネットに弱く、問題のアカウントを作ったことも投稿したことなど全くなかったが、会社の人間や家族、警察、誰一人として彼のことを信じてくれなかった。
逃げなければいけない。
泰介は必死の逃亡を続けながら、彼を陥れた犯人を探そうとする。
ネタバレ感想
騙された―。
こんなラスト絶対分からない(笑)
貫井徳郎さんの『慟哭』を思い出した。
後で、○○ターンだけ読み返した。
巧みすぎるわ(笑)
序盤は無実の罪で終われる泰介が不憫で読むのが苦しかったが、サクラ(んぼ)登場で一気に面白くなり、後半怒涛の展開。
誰もが自分が正義だと思っている。
自分たちは正しい。
間違っていない。
この本を読んで、自分自身を振り返ってみようと思った。
悪いと思ったら謝ろう、修正しよう。
山縣泰介はきっと変わる。
人に恨みなど買うわけがないと思っていた彼への評価がことごとく違っていたのも面白い。
イヤミスじゃなくて良かった。
シーケンの青江(あおえ)さん好きすぎる(笑)
『俺ではない炎上』私の評価は★5
ストーリー ★★★★★ 5
キャラの魅力 ★★★☆☆ 3
衝撃度 ★★★★★ 5
おすすめ ★★★★★ 5
2024年7月8日月曜日
『原因において自由な物語』五十嵐律人著 感想・レビュー 不気味な装画
結果ではなく過程が重要
最初、五十嵐律人さんの本にしては面白くないなって思った。
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| 廃病院 |
でもそう思ってしまってごめんなさい。
プロローグ、ストーリー構成お見事です!
junaida(じゅないだ)さんの装画素敵。
不気味なイラストだなって思いながらも惹かれる。
現実にある物をダークな産物にしたイメージ。
あらすじ
人気作家の二階堂紡季(にかいどうつむぎ)には、秘密があった。
それでもこの作品は書き続けなければいけない。
私立北川高等学校。
顔面偏差値アプリ(ルックスコア)のせいで学校内の立場が危うくなった佐渡琢也(さわたりたくや)、朝比奈憂(あさひなうれい)、永誓沙耶(ながちかさや)は写真部に所属していた。
ネタバレ感想
タイトルの意味が何度読んでも理解できず難しいです(笑)
琢也が主役かと思ったら紡季が綴る作中作だった。
だが、担当編集者に現実に起きた事件と酷似していると言われ、彼女にプロットを提供していた想護(そうご)の廃病院での事故。
それは琢也が転落した場所と同じだった。
紡季は何を書かされようとしていたのか。
そして想護は何を調べようとしていたのか。
『法廷遊戯』のキャラが2人再登場しているのと『六法推理』の事件が例えにあげられていたので、もう1度読みたくなった。
物語の終盤、散らばっていた伏線が綺麗に回収されていく。
❝「いじめ」はウィルス、宿主が強くなると他者に移る❞
着地点が予想できず面白かった。
ただ、沙耶が何を考えているのかはよく分からなかった。
琢也が救われず、紡季がいるとはいえ想護の未来についてもやもや感は残るものの、すごく考えさせられる作品だった。
スクールロイヤーの存在も初めて知った。
『原因において自由な物語』私の評価は★5
ストーリー ★★★★☆ 4
キャラの魅力 ★★★★☆ 4
衝撃度 ★★★★★ 5
おすすめ ★★★★★ 5
2024年6月18日火曜日
『鎮魂』染井為人著 感想・レビュー 復讐は幸せにならない、だけど。
鎮魂/双葉文庫
復讐は正義なのか
染井さんは徹底的に取材をして執筆しているという印象。
弟思いの兄の孤独な戦いを描く作品。
あらすじ
世間を騒がせている半グレ集団「凶徒聯合(きょうれん)」のメンバー坂崎(さかざき)が殺された。
坂崎が殺害される前、とあるバーで一般客男性ともめていたと知った警察は、話を聞きに彼の元へ訪れる。ネタバレ感想
『鎮魂』私の評価は★5
2024年3月20日水曜日
『正義の申し子』染井為人著 感想・レビュー キャラ全員好きじゃない(笑)
正義の申し子
染井為人さんの小説で一番好き
ジョン(ユーチューバー)、鉄平(悪徳請求業者)、萌花(女子高生)の視点で話が進み、複雑に絡み合っていく。
私はいつも誰かに感情移入してしまいがちですが、この小説のキャラは誰のことも好きになれなかった。
私は関西人だけど、鉄平の話し方は違和感なしにすんなりと受け入れることができた。
正義の申し子の怒涛のストーリー展開は、ドキドキするし笑えるし大いに楽しめるエンタメ小説となっている。
あらすじ
ネタバレ感想
『正義の申し子』私の評価は★5
2024年2月25日日曜日
『正体』染井為人著 感想レビュー 未成年死刑囚
正体 (光文社文庫)
彼はなぜ逃げるのか?彼の目的とは
逃げるストーリーは文句なしに面白い
鏑木視点では描かれておらず、他者からの目線でストーリーが進む。
語り手の人物たちは彼の人柄に触れた後、世間を騒がせる犯人だと気付き、彼なぜ犯罪を犯したのか疑問に思う。
そして、彼を知方は口をそろえて言う、そんな人とは思えないと。
めっちゃページ数多かったが、気にならないくらい面白い。
色んなところに現れるのがフォレストガンプみたいだった。
社会派ミステリ
あらすじ
罪もない一家三人を惨殺した平成最後の未成年死刑囚。
頭が良く見た目も良い彼は、様々な場所で名前を替えて潜伏し、逃亡生活をする。
工事現場、ライター業、旅館の住み込みバイト、パン工場、グループホーム。
彼はなぜ脱獄したのか。
脱獄後の488日を追う。
ネタバレ感想
どうか現実に起きないでと思う作品。
作家さんがあとがきで触れてる通り、私もみんなと同じ意見を彼に言いたい。
救われて欲しかった。
もっとちゃんと調べて!疑わしきは罰せずだよ。
一度犯人だと思われると覆すのは難しいのか、冤罪は酷い。
彼が関わった人たちの再登場は嬉しかった。
ラストはただ悔しい。
そして泣けた。
しばらく引きずる作品になると思うし、読み応えある作品だった。
四方田は桜井への嫉妬から通報したのかな。
井尾由子と舞、ちゃんと証言してって思った。
逃亡期間中に友達と好きな人ができ、好きなスポーツができたのが救いなのかな。
色んな業種で働いている方たちのリアルな描写に驚いた。
めっちゃ調べてるんだろうなって。
2024年、映画化決定って帯にあったけど配役誰だろう。
赤楚英二さんが鏑木役似合いそう。
『正体』私の評価は★5
ストーリー ★★★★★ 5キャラの魅力★★★★★ 5
衝撃度 ★★★☆☆ 3
おすすめ ★★★★★ 5
WOWWOW『正体』ドラマ、原作との違い
・さーやの家 …マンションから一軒家に変更
・鏑木が疑われた理由
・ラスト …原作を読んだ方への思いを汲み、改変したのかなと思いました。
これでもかという豪華キャストでした。
市原隼人さんと貫地谷しほりさんはハマリ役だと思いました。
高畑淳子さんと野間口徹さんは安定の上手さ。
亀梨和也さんの工事現場での演技は、完全にオーラを消していて良かったです。
鏑木は、いくつかの逃亡先で不本意ながら何人かと交流をしますが、そこの関係性に至るまでドラマでは尺の関係もあって浅く感じますが、原作はすごく深いです。
染井さんは人の描き方がすごいんですよ。
まるで、その人物になったことがあるみたい。
原作を読むのをぜひおすすめします。
追記
→主演は横浜流星さんでした。(2024.11.29公開)めっちゃ見たい。楽しみです。
ラストは原作通りなのか、気になります。
2024年2月1日木曜日
『花束は毒』織守きょうや著 感想・レビュー 過去を暴くのは要か否か
花束は毒
知りたくなかった
脅迫されているのになぜか犯人探しを躊躇する元家庭教師。
僕が知っている真壁はイケメンで明るく、常にみんなの中心にいるような人物だった。
結婚を控えた彼を助けてあげたかっただけなのに。
ミスリードを呼ぶミステリ。
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| 有害植物 |
あらすじ
脅迫され続ける真壁。
そんな彼を助けたいと思った検察官志望の木瀬は、探偵事務所のドアを叩く。ネタバレ感想
初読みの作家さんです。
主人公の木瀬が正義感たっぷりの真っ直ぐな青年。
彼のような人物は人を疑うことを知らない。
同じように家庭環境に恵まれ、頭も良く、容姿を整っていた真壁。
だが、彼はある事件をきっかけに人生が180度変わり、ひっそりと生きていく。
そんな彼と偶然出会い、昔の縁から助けようとする僕。
真壁がなぜ躊躇するのか。
彼は華やかな医大生時代、強姦事件を起こしていたのだ。
果たして彼は冤罪なのか。
事件を紐解いていくうちに行き当たる驚愕の真実。
木瀬が探偵を雇い、費用も負担するなんて良い子過ぎるし、美少女探偵の登場とか現実味ない設定だけど、ストーリーがしっかりしていてちゃんと読み応えがあった。
「知りたくなかった」と木瀬が北見先輩に言うプロローグ。
それがこんな形になって戻って来るなんて。
そしてタイトル回収。
背中がぞくっとしました。
そして私が木瀬の立場ならどうしたかと考えてしまった。
面白かった。
『花束は毒』私の評価は★5
ストーリー ★★★★☆ 4
キャラの魅力★★★★☆ 4
衝撃度 ★★★★★ 5
おすすめ ★★★★★ 5
2023年8月23日水曜日
『向日葵を手折る』彩坂美月 感想・レビュー 田舎の都市伝説に絡めた青春ミステリ
みんなが噂する向日葵男とは?
『向日葵を手折る』は、情景描写が素晴らしく堪えきれず何度も涙をこぼした。
タイトルも素敵。
連続する不穏な事件と共に描かれる淡い恋。
限界集落のコミュニティは怖くもあり、羨ましくもある。
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| 夏祭りの終わり |
巡る季節の移り変わりは臨場感たっぷり。
都会育ちの主人公ならではの雪に対する心情がすごい理解できた。
私の大好きな小説、ベスト3に食い込む作品だ。
あらすじ
父の急死で祖母を頼り、母と共に山形の集落に引っ越した小学校6年生の高橋みのり。
そこで強烈な印象を放つ2人の同級生と出会う。
ネタバレ感想
『向日葵を手折る』私の評価は★5
2023年7月16日日曜日
『完璧な小説ができるまで』川崎七音(かわさきなお) 感想・レビュー 創作の獣とは?誰かの人生を決定的に変える小説を作るために
人気作家監禁事件! 犯人の動機は?
「映画でも漫画でもなく、なぜ小説なのか」
小説に魅了された3人の男女が描かれる。
映画や漫画はイメージが先にできている。
小説だけは読み手のペースでページをめくり、想像することができるとある人物が言う。
自称本好きの私は、なるほどと思った。
なぜ、壮一(そういち)たちは完璧な小説を書くことにこだわったのか?
あらすじ
人気小説家・相崎一歌(あいざきいっか)の監禁事件で逮捕された月村荘一(つきむら)は、暴走したファンではなく高校時代の友人だった。
取調室で根気よく尋問する刑事に、月村は重い口を開く。すべてを語り終えた先に突きつけられた驚くべき真相とは?
ネタバレ感想
『完璧な小説ができるまで』私の評価は★5
2023年6月21日水曜日
『六人の嘘つきな大学生』浅倉秋成 感想・レビュー 綺麗な人間などいない
就活最終選考!選ばれたエリート6人の嘘と真実
最高のチームだったはずの6人。
告発封筒をきっかけに、培った関係性が脆く崩れ落ちていく様を描いたミステリ。
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| 面接官と就活生イメージ |
誰にも咎めらない人生を歩んだ綺麗な人間などいない。
人は簡単に堕ち、自暴自棄になり、誰も信用できなくなる。
犯人は誰?そしてその意図とは?
何度も騙され裏切られる──。
あらすじ
成長著しいIT企業「スピラリンクス」の初の新卒採用。
狭き門を掻い潜り、最終選考に残った六人。
彼らに与えられた課題は、一カ月後までにチームを作り上げ、ディスカッションをするというものだった。
その結果、全員採用もあり得ると鼓舞され、一同は交流を深め、それぞれの得意分野を駆使し、最高のチームへと成長する。
だが、本番直前に課題の変更がメールされ、愕然とする。
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| 企業イメージ |
それは、「ディスカッションで一人の内定者を決める」という内容だった。
六人は、ひとつの席を奪い合うライバルになってしまう。
そして当日、最終議論が進む中、封筒が発見される。
そこには個人名と共に6通の告発文が入っていた。
ネタバレ感想
登場人物
波多野祥吾(はたのしょうご)── 立教大学経済学部。物事を俯瞰するのが得意。嶌に想いを寄せている。
九賀蒼太(くがそうた)── 慶応大学総合政策学部。爽やかな好青年。容姿端麗。リーダーシップを早々に発揮。
袴田亮(はかまだりょう)── 明治大学国際日本学部。ガタイがいい。高校時代は野球部主将。場を和ます達人。
矢代つばさ(やしろつばさ)── お茶の水女子大学教育学部。国際文化を学び、知り合いが多い。語学力に自信あり。モデル風美人。
嶌伊織(しまいおり)── 早稲田大学文学部。小柄で色白。清純系美人。
森久保公彦(もりくぼきみひこ)── 一橋大学社会学部。秀才。やや無口。眼鏡をかけている。
人事採用担当の裏の顔も見える。
相手の本質を見抜くのは100%無理。
落とした学生の中に優秀な奴は1万%いた。
月の裏側は汚い?
バイトリーダー、サークルリーダー、ボランティアリーダ
ーを務めてたと豪語するのは面接あるあるで、しっかり
バレているんだと思った。大学生の時にこの本に出合いたかったなー。
何回も騙されて展開が読めなかった。
たくさんあっただろう伏線も全然気付かなかった。
再読してもっと深く読みたい。
↓↓ 本当にネタバレするので注意 ↓↓
私なりに疑問に思ったことを自己解決してみたが、違う意見もあるかも。
Q:波多野はなぜ封筒の処分をしなかった?
A:ゲームソフトを返し忘れるぐらいだから、単純に忘れてた…?Q:嶌は波多野が好き?A:波多野の腹黒さを知った為、妹に嘘をついた。嶌は、久賀に俺のことを見てたよね?と言われていた。波多野妹に、票は好きな人に入れると言われ嶌は、鋭いと思った。そのことから、ずっと久賀に投票していた嶌は彼が好きだったと分かる。Q:波多野の罪は?A:分からないまま。Q:嶌は、波多野の前でなぜ泣いた?A:ジャスミンティーを印象付けるためか、月の伏線を使いたかったからか??Q:嶌は、なぜ就活生を◎に変更した?A:疑うことを知らない彼女がどう変わっていくか見届けるため??
| 私の印象の変化 |
キャラの印象がころころ変わり、何度も騙される。
ある一面だけを見て、その人を良い人、悪い人と決めつけるのは良くない。
それを月の裏側に例えていたので分かりやすかった。
矢代と袴田が良い人に変わった。
久賀は、嶌目線なので何とも。犯人だしね。
『六人の嘘つきな大学生』私の評価は★5
ストーリー ★★★★★ 5キャラの魅力 ★★★★☆ 4衝撃度 ★★★★★ 5おすすめ ★★★★★ 5
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