現実に電話がかかってきたらこわいと思う |
夏の不可解な賭けとは?
三秋縋(みあきすがる)さんの作品は、この本が初めてです。
出てくるキャラは美少女が多いけれど、嫌みはないです。
簡単なあらすじ
顔の右側を覆うような痣を持つ主人公、深町陽介。
彼が好きになった初鹿野唯は、完璧な容姿を持つ少女だった。
彼女は、陽介の痣を素敵だと言ってくれた。
こんな自分を好きになってもらえるわけがないと、思いを伝えないまま小学校を卒業。
中学は別々でそのまま2人は疎遠になる。
高校生になった陽介は、謎の女性と電話で賭けをすることとなった。
以後、初鹿野と陽介は思わぬ形で再会する。
再び出会った2人は元の仲良い友人に戻れるのだろうか。
それとも?
『君が電話をかけていた場所』は、前後編で、『僕が電話をかけていた場所』へと続きます。
この1冊だけでは伏線回収してないし、話がよく分からないままなので、続きを読むのお勧めします。
ネタバレ感想
陽介のコンプレックスがなくなると初鹿野との間に溝ができてしまった。
クラスメイトの千草は、陽介のコンプレックスを知らないまま彼に好意を持つ。
初鹿野の空白の4日間。
廃墟となった鱒川旅館のイメージ |
彼女に痣ができてしまった理由。
泡となった人物は誰なのか。
人魚伝説が今後どう絡んでいくかとか。
続きを読まないと何とも評価しにくいですが、青春時代を思い出し、感傷に浸れる作品です。好きな子とのやり取りで共感したり、ちょっと羽目を外したこととか。
私も星を見るのが好きですが、怖くて夜中に廃墟を訪れる勇気はないので、初鹿野さんの行動力はすごいと思った。
陽介も千草も、メンタルが強く、見習いたいところがたくさんあった。
そして度々、出てくる比喩表現におおっとなります。
❝牡丹、松葉、柳、散菊の段階を経て…❞
線香花火の説明が特に素敵だった。
『君が電話をかけていた場所』私の評価は★3
ストーリー ★★★☆☆ 3
キャラの魅力 ★★☆☆☆ 2
衝撃度 ★★☆☆☆ 2
おすすめ ★★★☆☆ 3
次巻も興味があれば。『僕が電話をかけていた場所』
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