アリスとテレスのまぼろし工場
変化は悪。工場に幽閉されたのは狼少女!?
劇場アニメの原作。
『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の脚本家によるオリジナル作品。
彼女が関わった『凪のあすから』は好きだった。
幻想的なストーリーが好きな人ならハマりそうな世界観。
夜の製鉄所 |
あらすじ
見伏(みふせ)で暮らす人々は、製鉄所の恩恵を受けて暮らしている。
漫画、小説、ライトノベルの感想を載せてます。 少しでも興味を持ったらぜひ。 レビュー評価が良い作品でも流されずに独自の視点で感想を書いてます。 逆の場合もあります。
劇場アニメの原作。
『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の脚本家によるオリジナル作品。
彼女が関わった『凪のあすから』は好きだった。
幻想的なストーリーが好きな人ならハマりそうな世界観。
夜の製鉄所 |
見伏(みふせ)で暮らす人々は、製鉄所の恩恵を受けて暮らしている。
完全に第三者的な立場から読んだ。
藤阪燈真(ふじさかとうま)は、フリーランスの校正者である母と二人暮らし。
父は、大御所のミステリ作家の宮内彰吾(みやうちしょうご)。
だが、父とは一度も会ったことはない。
なぜなら、父は妻帯者でありながら母と交際していたからだ。
母を亡くし1人で生きていた燈真は、父の訃報を知る。
そして、ある日、宮内の長男から連絡が入る。
その内容は、親父が死ぬ間際に書いていた遺作を探してほしいという依頼だった。三分咲き |
線 |
おいしいお茶飲みたくなった |
神聖な土地イメージ |
シリーズ1作目『サーチライトと誘蛾灯』ですっかりエリサワのキャラとストーリーにハマってしまった。
虫のうんちくより、ミステリ小説としてのカラーが強め。
虫嫌いだとしても楽しめます。
私がそうなので(笑)
前作より切なさが重め。
伏線も多岐にわたり、何度か読み返したくなる。人にお勧めしたい作品。
昆虫好きの青年エリサワは、虫を求めて全国各地を旅する。
だが、行く先々で事件に遭遇してしまう。
彼の目線から解く事件の真相はいつも切なさを含んでいた。
全5編からなる短編集。
1.蝉かえる ……………森で16年前に少女の幽霊を見た糸瓜(へちま)は、その地域が蝉を食べる風習があると知る。
風習や郷土色が強め。
幽霊の少女の謎が分かった時は切なすぎた。
2.コマチグモ …………少女は母親の元から何故駆け出したのか?エリサワは、少し前にトンボに投石を繰り返す少女を目撃していた。
母への思いをああいった形で行動した少女の心情を思うと泣ける。
3.彼方の甲虫 …………丸江ちゃんのペンションに招待されたエリサワは、スカラベのネックレスを大切にしている青年と出会う。
丸江ちゃんの再登場が嬉しい。
❝「明日がくることと、ぼくに明日があることは、同じではないのです」❞
刺さりました。
繭玉さん家のイメージ |
遺伝子組み換えという壮大なテーマを扱い、オダマンナ斎藤、繭玉カイ子、ナニサマバッタの関係性と思いに泣けた。
エリサワは昔から洞察力に秀でていた。
途中まで騙されていた。
一番好きな話。
5.サブサハラの蠅………エリサワの旧友登場。
アフリカ睡眠病を媒介する蠅を研究する医師の話。
自分の身体を使って実験する医師の行動に泣ける。
❝「きれいごとのひとつも口にしなければ、こんな世界、生きていけないじゃないですか」❞もしドラマ化されるとしたら、エリサワ役は岡山天音さん、窪田正孝さん、磯村勇斗さんで見てみたいです。
密室の中、疑心暗鬼にかられながらも繰り広げられる一人一人の告白。
このメンバーの中に、茜を殺した犯人がいるはずだった。最後まで誰が犯人か分からない。
誰かが嘘の証言をしている。
その綻びを注意深く読み進めながら、犯人を暴け。
【私を殺した犯人を暴け】
手紙の差出人は、真鶴茜(まなづるあかね)。
茜は7年前に亡くなったはずだった。
首を傾げる古谷桜介(おうすけ)は、手紙の指示通り、廃屋へと向かう。
廃屋と化した施設には7年前旅行を共にしたメンバーが集まっていた。
桜介が最後に到着すると無慈悲にもそこは施錠される。
かつての6人は、そこを脱出するために、あの夜の出来事を語っていく。
監禁されたメンバー
古谷桜介 主人公。精神を病んだ父親から虐待を受けていた。
福永律(ふくながりつ)アイドルのような顔立ち。フリーター。かつては喧嘩の常習犯。
越智藍理(おちあいり)桜介と同じ高校へ通う。ロングヘア。見た目はお嬢様風。
手塚佳音(てづかかのん)短髪で狐顔。体格が良い。現在も団地住まい。遠方の高校へ通う。
武井周吾(たけいしゅうご)高身長。片目を隠す前髪のせいで陰気な印象を受ける。
真鶴美弥(まなづるみや) 姉の茜と14歳差。
傷ついた子供たちはもちろんのこと、児相という職場の大変さもひしひしと伝わる作品だった。
児童福祉だった茜さんは本当に立派な人。
大人が良かれと思って保護したことも、その当時の子供にとって幸せじゃなかったというのが悲しい。
誤解されて殺されて尚、子供たちのことを考えてる人だった。犯人は分かったけれど、美弥はそれでいいの?とそこだけ気になった。
律と俊樹(しゅんき)の心の傷も気になる。
『15歳のテロリスト』など、松村さんの作品は、もっと広く色んな方に読んでもらいたいと思った。
『監獄に生きる君たちへ』私の評価は★3
遭多夢(おうたむ)カフェのイメージ |
記憶を入れた小瓶のイメージ |
スワンプマン…考えると混乱 |
「花鳥風月」シリーズ2作目、テーマは「星」。
どの作品もそれぞれ話は独立しているけど、この作品は『吐息雪色 』より先に読むことを推奨する。
なぜなら、『吐息雪色』に、メインキャラである舞原星乃叶(まいばらほのか)が登場しているから。
逢坂柚希(あいざかゆずき)と美蔵紗雪(みくらさゆき)は、兄妹のように育った幼馴染。
満天の星空が広がる夜、転校生の星乃叶にプリントを届けようとした2人は、家の前でライターを持つ彼女を見つける。
説得された星乃叶は、紗雪の家で居候を始め、柚希に惹かれていく。
2人は付き合うことになったが、1年後、父の仕事の都合で星乃叶が引っ越すことになる。
そして、琉生(るい)も含めた4人で次の彗星を見ようと約束を交わす。
だが、柚希に打ち明けることができない秘密が紗雪にはあった。
4人のそれぞれの思いが狂おしいまでにすれ違うストーリー。
ああ、と思わず言ってしまった。
それぞれ全員が切なすぎる。
読み始めは、ちょっと恥ずかしくなる恋愛もので面白くないなあと思っていた。
紗雪は、最終的にその位置で良いの?と思ってしまった。
そして、琉生も報われなさ過ぎて…。
彼、めっちゃ良いやつよね?
ずっと長く思っていても、親身になって協力したとしても報われない恋。
側にいるから忘れられなくて、辛くて。
エピローグは涙が溢れた。
シリーズで一番重いストーリーかな。
柚希が主役だけど、紗雪が主役でもある。
ストーリー ★★★☆☆ 3
キャラの魅力 ★★☆☆☆ 2
衝撃度 ★★★★☆ 4
おすすめ ★★★☆☆ 3
この作品もそうで、人生をどこかで放り出し、あまり何も望まない無機質なキャラが主人公だ。
感情移入をしたくないキャラだけど共感できる部分もある。仮面 (角川文庫) ディレクシアを知る 初読みの作家さんでした。 ページ数は多いけどすぐに読み終えました。 グロ描写ありです。 あらすじ 読字障害というハンディキャップを抱えながらもアメリカ留学の後、情報番組を中心にメディアに露出する三条公彦(さんじょうきみひこ)。 知的で爽...