一途過ぎて切なすぎる
「花鳥風月」シリーズ2作目、テーマは「星」。
どの作品もそれぞれ話は独立しているけど、この作品は『吐息雪色 』より先に読むことを推奨する。
なぜなら、『吐息雪色』に、メインキャラである舞原星乃叶(まいばらほのか)が登場しているから。
あらすじ
逢坂柚希(あいざかゆずき)と美蔵紗雪(みくらさゆき)は、兄妹のように育った幼馴染。
満天の星空が広がる夜、転校生の星乃叶にプリントを届けようとした2人は、家の前でライターを持つ彼女を見つける。
説得された星乃叶は、紗雪の家で居候を始め、柚希に惹かれていく。
2人は付き合うことになったが、1年後、父の仕事の都合で星乃叶が引っ越すことになる。
そして、琉生(るい)も含めた4人で次の彗星を見ようと約束を交わす。
だが、柚希に打ち明けることができない秘密が紗雪にはあった。
4人のそれぞれの思いが狂おしいまでにすれ違うストーリー。
ネタバレ感想
ああ、と思わず言ってしまった。
それぞれ全員が切なすぎる。
読み始めは、ちょっと恥ずかしくなる恋愛もので面白くないなあと思っていた。
紗雪は、最終的にその位置で良いの?と思ってしまった。
そして、琉生も報われなさ過ぎて…。
彼、めっちゃ良いやつよね?
ずっと長く思っていても、親身になって協力したとしても報われない恋。
側にいるから忘れられなくて、辛くて。
エピローグは涙が溢れた。
シリーズで一番重いストーリーかな。
柚希が主役だけど、紗雪が主役でもある。
『初恋彗星』私の評価は★3
ストーリー ★★★☆☆ 3
キャラの魅力 ★★☆☆☆ 2
衝撃度 ★★★★☆ 4
おすすめ ★★★☆☆ 3