ラベル ★3 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル ★3 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2026年5月21日木曜日

『教育』遠野遥 感想レビュー セックス推奨学園

 

 『教育』


一体何の話?



1日3回オーガニズムを推奨する全寮制の学校。

彼らはそれが成績が上がるための行為だと洗脳され、至る所で監視カメラの元セックスに興じる。

生々しい描写はないが何の話か戸惑う。

新感覚狂気ファンタジー。


あらすじ

全寮制の学校。

私は、友人の真夏(まなつ)から恋人ができたと報告される。

翻訳部に顔を出すと部長で特進クラスの高木(たかぎ)が小宮(こみや)さんとセックスをしていた。

成績が全てのこの学校では上級生には絶対逆らってはいけない。

規律と欲望が渦巻く閉鎖空間で懸命に生きる少年少女たち、彼らは何を思うのか。



ネタバレ感想


洗脳。

生徒たちは何の疑いもなく学校のルールに従っている。
テストといえば第六感を駆使したカードの透視。

不確かな正答率によって進級が決まる。

成績はオーガニズムによって左右され、睡眠食べ物にも影響を受けると教育されている。

プール完備、ジムも完備、美味しそうなフルーツが食べれるのは羨ましい。

学校のおかしさに気付き洗脳の解けた真夏は堕ちていく。

時折りお化け屋敷やヴェロキラプトルの話、苺人間が登場する舞台劇が挟まれ、どっちが本編か分からなくなる。

現実か虚構かに翻弄されこの小説は一体何の話をしているのか混乱する。

内容は狂ってるけど読みやすい。

勇人は完璧に洗脳されてしまった。

今後真夏とは関わることはないだろう。

『わたしを離さないで』が好きな方なら読んでも良いかも。



『教育』私の評価は★3

ストーリー ★★★☆☆ 3

キャラの魅力★★★☆ 4

衝撃度   ★★★☆ 3

おすすめ  ★★★ 3











2026年5月3日日曜日

『勝手に覗いて幻滅すんなよ』微炭酸著 感想レビュー 二面性ありすぎる登場人物たち

『勝手に覗いて幻滅すんなよ』 


他人のスマホ見る?

QRコードが覗き見る形で載せてあるアイディアは新しい。

今後派生していくだろう。

美術部5人が主役。

"真紅の色彩が滲み、薄絹のベールのように静かに沈んでいく”

絵の具に喩えた文章が綺麗。

仲良しが破綻して歪み合った5人がどう再生していくかを綴る青春系ミステリー。

あらすじ

ある美術部の5人のスマホの中身が突然入れ替わった。


部員は優等生の胡桃(くるみ)、イケメンで人気者の誰から燿(ひかる)、カースト上位の織音(おりおん)、織音の中学からの親友凪(なぎ)、三年の厳つい龍之介(りゅうのすけ)。

あるリンクをクリックしたら中身が入れ替わっちゃった。

知りたくなかった部員の本当の姿と、知られたくなかった本当の自分。

写真や検索履歴、裏アカ、それらを知っても友達を続けられますか?


ネタバレ感想


ストーリーはラノベっぽいのに語彙力すごいのが印象的。

自分のスマホの中身がまるっと他人と入れ替わってたらそりゃあ見ちゃうでしょ。

自分のスマホがどこいったか手掛かりを求めて。

これは正論かざした言い訳か。

本当はすごく卑しい顔をして嬉々として探ってしまう。

だって手に持ってるスマホは自分のものだったから。

それがこの5人に置かれた状況。

5人それぞれの回想エピソードが正直だるめ。

織音が1番同情できないし犯罪予備軍。次点で凪。

胡桃は裕福な家で育った優等生で事なかれ主義、

だけど生い立ちが分かると1番きつ

教室のカラスどうなった?となぜ端末が入れ替わったのかなど所々ひっかかるが割と読みやすい。

若年層に刺さる作品ではないでしょうか。

ラストは衝撃。

深夜ドラマだと面白そう。


勝手に覗いて幻滅すんなよ』私の評価は★3

ストーリー ★★★☆☆ 3

キャラの魅力★★★☆ 3

衝撃度   ★★★★☆ 4

おすすめ  ★★★☆ 3





2026年4月14日火曜日

『未来』湊かなえ著 感想レビュー 親ガチャはどうしようもなく

 『未来』


とてつもなく重い

『告白』は徹夜して読んだ。

この作品も徹夜必至。

未来からの手紙という湊かなえさんの作品ではめずらしくファンタジーで始まるが、

この作品も重く読むのが辛かった。

親ガチャ外れの子供たちが出てくる。

彼女たちに明るい未来はあるのかを問う作品。


あらすじ

「こんにちは、章子(あきこ)。私は20年後のあなた、30歳の章子です──」

ある日、章子の元に切手が貼られていない一通の手紙が届く。

章子は半信半疑ながらも、未来の自分に手紙を書いていく。

学校や家庭での出来事を綴る中、章子は不穏な状況に追い詰めれていく。



登場人物

佐伯章子(さえき)10歳の時、未来の自分からの手紙を受け取る。

佐伯文乃(あやの)章子の母。美貌の持ち主だが精神的に不安定。

佐伯良太(りょうた)章子の父。旧姓:樋口 文乃と駆け落ち。


林優斗(はやし ゆうと)章子の小学5年の担任。佐伯家に親身になる反面、文乃に惹かれていく

早坂誠司(はやさかせいじ)文乃が勤務するホテルで知り合い、同居する。

須山亜里沙(すやまありさ)章子の同級生。家庭環境に問題あり。

篠宮真唯子(しのみやまいこ)章子の小学4年の担任。母に捨てられ祖母に育てられた。

智恵理(ちえり)亜里沙が懐いている2つ上の姉のような存在。別人格が現れる。


森本誠一郎(もりもとせいいちろう)良太の親友。文乃の兄。火事が原因で命を落とす。


ネタばれ感想


森本は父親さえちゃんとしていれば、妹をずっと大事にしていたはず。

父親が鬼畜なせいで歪になっていった。

亜里沙の弟は父によって鬼畜に差し出される。

篠宮先生も母親のせいで一度堕ちてしまう。

彼女を思ってくれた原田君が良い人で涙出た。

なぜ、親は子供が幸せになる未来を望まないのか。

大人たちは子供を自分の道具だと思っている。

親さえ違っていればという少年少女が多く登場

親に裏切られた子供は脆く、成長して体は強くなるかもしれないけれど心は崩壊したまま。

子供は親が守るべき存在なのに彼らが心身とも傷つける。

ほんのちょっとだけ明るい未来の余韻を残したまま終わるのがまだ救いか。

これは覚悟して読んでほしいお話。


映画化(2026年5月8日公開)にあたり、キャストにつっこみたい。

松坂桃李(良太役)さんも細田佳央太(樋口良太役)さんもめっちゃイケメンやないかい。

原作は目が細く岩みたいな容姿だった。

映画は原作と内容は変わっているらしい。

子供がかわいそうな作品は好きじゃないけれど、大人たちこそ見てほしいと思う。



『未来』私の評価は★3

ストーリー ★★★☆☆  3

キャラの魅力★★★☆☆  3

衝撃度   ★★★★★  5

おすすめ  ★★★☆☆  3

2023年11月7日火曜日

『不可逆少年』五十嵐律人著 感想・レビュー 手を差し伸べてくれる大人を見極めろ 

不可逆少年

生配信の殺人

 「スタートラインの後ろから走り始めたほうが、視野は広くなる。」❞

印象的だったセリフ。

殺害された大人3人は全員クソ。

少年刑務所(14歳~)

だけど。

狐のお面が印象的な少年犯罪。

そして、闇を抱えた少年たちに真摯に向き合おうとする大人が描かれた法廷ミステリ。


あらすじ

殺人犯は、13歳。
法は彼女を裁けない――。

14歳になると罰せられるから今しかない。
人の痛みが分からないAIのような少女


みんなが恋人を作ってドキドキするように、人を殺してドキドキしたい。

家庭裁判所調査官・瀬良真昼(せらまひる)は、フォックス事件を扱う裁判所に異動となる。

彼は、どんな少年も見捨てないと信念を持つ。

だが、狐面の少女が犯した殺人事件の被害者遺族、加害者家族は全員同じ高校だった。

事件の真相に迫りながら、自身の信念が大きく揺らいでいく。


ネタバレ感想


法廷遊戯より読みやすいが、読後はすっきりしない。

綺麗事で終わり過ぎてファンタジー化。

治療しても無理。

外に出したらいけない人物がいる。

少年だからって許されるのは間違いだと言ってほしかったな。

だから、主任の早霧(さぎり)の考えに共感。

ある意味妹より恐ろしい姉が逮捕されず、普通に生活しているのは恐ろしい。

その間、誰かを不幸にしているかもしれない。

漠(ばく)や茉莉(まり)はやり直せると思うが、フォックス姉妹は世の中に出してはダメだ。

姉妹の家庭環境、真昼の少年時代をもっと詳しく描いてほしかった。

周りにまともな大人がいてもフォックス姉妹は無理だと思う。

何も響いていない。

「やり直せるから少年だよ」は綺麗な言葉だけど、もやもやする。

犯罪を犯した人物より、劣悪な家庭環境で過ごしている少年少女たちを先に救ってほしいと思う。


『不可逆少年』私の評価は★3


ストーリー  ★★★★☆ 4
キャラの魅力 ★★★☆☆ 3
衝撃度    ★★★★☆ 4
おすすめ   ★★★☆☆ 3


2023年10月31日火曜日

『迷宮山荘は甘く香る』 田畑農耕地著 感想・レビュー 山荘の陰謀を解き明かせ

迷宮山荘は甘く香る

改題前のタイトルの方が素敵 

山荘のイメージ
『壮途の青年と翼賛の少女』を改題。

"ミステリ" "閉ざされた山荘" "青春" "仲間" "作戦" "脱出" と興味をそそられるワードがたくさん。

信じられる友人って良いなと思える作品。


あらすじ


ぼっちの高校生、街端路人(まちばたみちひと)は文芸部の合宿で山荘に来ていた。

そこは、全体的に甘い香りに包まれ、部屋の窓には鉄格子がはまり、正面玄


関から外に出るとそびえ立つコンクリに阻まれて脱出不可能という異様な施設だった。

他の部員達は、施設の異常さに気づいておらず、全く似ていない中年男性を顧問の教師だと思いこんでいた。

街端は、自分と同じ正気のメンバー4人と共に施設内を調べ、脱出計画を立てる。



登場人物

【文芸部】

街端路人        ………二年B組。陰キャ。

冷海瑞(ひやうみみず) ……………一年B組。華奢な日本人形のような容姿。無表情。

三木ちなみ(みきちなみ) …………二年C組。背が高い。元気。護身術に長けている。

丸平揚(まるだいらよう) …………二年D組。坊主頭。工作が得意。

橋立悠一(はしだてゆういち)………二年A組 イケメン。頭が良い。

御山(みやま)    …………………国語教師。文芸部顧問。オッサン先生と呼ばれ、慕われている。


ネタバレ感想

初読み作家さんです。

「たばたのうこうち」と読むそうです。

何でタイトルを変えたんだろう?

甘く香るってストーリーそのままじゃないか。

高校生ぼくない端さんの態度や言動がずっと謎。

街端のもう一人の声みたいな文面があり、時折、彼が饒舌に語ったりとかよく分からなかった。

街端と瑞さんの登下校回想シーンの入り方も??

三木さんに少し護身術を習っただけなのに、そこまで習得できる?と思った。

運動センスが抜群に良いとしても。

ラストは無理矢理納得できるように終わったけども、瑞さんがなぜ街端を気に入ってるのかよく分からなかった。

現実と妄想の境界線がうーんって感じ。

世の中を震撼させる大事件を阻止したストーリーだけど、上手く描き切れてない感じでした。

でも途中までは面白かった。

『迷宮山荘は甘く香る』私の評価は★3


ストーリー   ★★☆☆☆  2
キャラの魅力  ★★☆☆☆  2
衝撃度     ★★★☆☆  3
おすすめ    ★★★☆☆  3

2023年10月17日火曜日

『昨日星を探した言い訳』河野裕著 感想・レビュー 君の嫌いな所、100個

 みんな平等の理想郷を求めて


緑の瞳と黒い瞳を持つ人間が存在する国で、総理大臣になりたい少女と気難しい少年2人の純愛もの。

ちょっとしたことで意地になったり、青春の甘酸っぱさを経験し、遠回りした恋愛を描く。


あらすじ


自分の声質が気に入らず、寡黙を選んだ坂口孝文(さかぐちたかふみ)は、全寮制の名門進学校、中高一貫校・制道院学園に入学。

そこでは寮が紫雲・青月・白雨(しうん・せいげつ・はくう)紅玉・黄苑・黒花(こうぎょく・おうえん・こっか)と6つに別れていた。

中等部2年、緑色の目を持ち、世界的に有名な映画監督、清寺時生(せいじときお)を養父にもつ茅森良子(かやもりりょうこ)が転入。

そんな彼女の夢は総理大臣になること。

幼少時代、少しだけ目に触れた清寺の幻の脚本「イルカの唄」に感化され、真の平等な社会を創ることを目標にしている。

まずは、制道院で生徒会長になることを目指す茅森だが、紅玉寮に入ったことで学校中から嫌われる。

そんな彼女と同じ図書委員になった坂口は、いつしか協力関係を結んでいく。



ネタバレ感想


河野裕さんの作品は階段島シリーズのみ読破。

❝「独りきりなら、歌うしかない」❞

文章表現がとても綺麗で、その言葉を使いたい為にストーリーを作ってるようなスタイルは変わってない。

意味は何となくニュアンスで理解しています。

倫理観にも触れていますが、深く考えたらよく分からない(笑)

タイトルは素敵です。

河野さんは、優等生タイプで意志が強く、ちょっとみんなから一目置かれてる女性が好みなのかな。

2人のメイン主人公が交互に語る形で描かれて、どっちの心情も深く描かれている。

好きだけど嫌いだという茅森と彼女に強く惹かれている坂口との意地の張り合いが見もの。

橋本先生と坂口の口論が印象的。

そこからの制道院学園の伝統行事、拝望会は感動的だった。

歩く距離や長い階段を想像したら参加したくないと思うが、しんどいだけでなく参加したからこそ分かる爽やかな感動が胸を打つ。

好きな人も苦手な人も同じ笑顔を向ける茅森は素晴らしい人物だと思うし、決して前に出ずに清掃員という組織を作り、徐々に人数を増やしていった坂口の手腕も凄いと思う。

でも、私はこの2人が現実にいたら苦手だろうなって気がした(笑)

八重樫、桜井、中川先生とは仲良くなれそう。

茅森を思ってしたことだけど、「イルカの唄」を隠した坂口は自分勝手だと思う。

作中にも触れているけど茅森の貴重な青春の思い出を灰色にしやがってと思った。

イルカに準えて周波数って言葉がやたら出てくるけど素敵だった。


登場人物

坂口孝文 …白雨寮。厳しい祖母に苦手意識を持つ。妹が2人いる。

茅森良子 …児童養護施設で育つ。緑の目を持つ。両親を知らない。

綿貫条吾(わたぬきじょうご) …坂口と同室。車いす。

八重樫明美(やえがしともみ) …緑の目を持つ。綿貫と仲が良い。

桜井真琴(さくらいまこと)  紅玉寮。坂口と小学校から同じ。坂口が昔好きだった相手。茅森を嫌う。

橋本先生 …歴史担当。制道院で人気のある教師。

中川先生 …司書教諭。坂口を気にかけてくれる。

原田祥子 …前副会長。紅玉寮に影響力を持つ。

月島渚  …茅森の実母。清寺映画に4本出演。

清寺時生 …制道院学園出身。映画監督。茅森の養父。



『昨日星を探した言い訳』私の評価は★3


ストーリー   ★★★☆☆  3
キャラの魅力  ★★☆☆☆  2
衝撃度     ★★☆☆☆  2
おすすめ    ★★★☆☆  3



『教育』遠野遥 感想レビュー セックス推奨学園

    『教育』 一体何の話? 1日3回オーガニズムを推奨する全寮制の学校。 彼らはそれが成績が上がるための行為だと洗脳され、至る所で監視カメラの元セックスに興じる。 生々しい描写はないが何の話か戸惑う。 新感覚狂気ファンタジー。 あらすじ 全寮制の学校。 私は、友人の真夏(まな...