迷宮山荘は甘く香る
改題前のタイトルの方が素敵
山荘のイメージ |
"ミステリ" "閉ざされた山荘" "青春" "仲間" "作戦" "脱出" と興味をそそられるワードがたくさん。
信じられる友人って良いなと思える作品。
あらすじ
ぼっちの高校生、街端路人(まちばたみちひと)は文芸部の合宿で山荘に来ていた。
そこは、全体的に甘い香りに包まれ、部屋の窓には鉄格子がはまり、正面玄
関から外に出るとそびえ立つコンクリに阻まれて脱出不可能という異様な施設だった。
他の部員達は、施設の異常さに気づいておらず、全く似ていない中年男性を顧問の教師だと思いこんでいた。
街端は、自分と同じ正気のメンバー4人と共に施設内を調べ、脱出計画を立てる。
登場人物
【文芸部】
街端路人 ………二年B組。陰キャ。
冷海瑞(ひやうみみず) ……………一年B組。華奢な日本人形のような容姿。無表情。
三木ちなみ(みきちなみ) …………二年C組。背が高い。元気。護身術に長けている。
丸平揚(まるだいらよう) …………二年D組。坊主頭。工作が得意。
橋立悠一(はしだてゆういち)………二年A組 イケメン。頭が良い。
御山(みやま) …………………国語教師。文芸部顧問。オッサン先生と呼ばれ、慕われている。
ネタバレ感想
初読み作家さんです。
「たばたのうこうち」と読むそうです。
何でタイトルを変えたんだろう?
甘く香るってストーリーそのままじゃないか。
高校生ぼくない端さんの態度や言動がずっと謎。
街端のもう一人の声みたいな文面があり、時折、彼が饒舌に語ったりとかよく分からなかった。
街端と瑞さんの登下校回想シーンの入り方も??
三木さんに少し護身術を習っただけなのに、そこまで習得できる?と思った。
運動センスが抜群に良いとしても。
ラストは無理矢理納得できるように終わったけども、瑞さんがなぜ街端を気に入ってるのかよく分からなかった。
現実と妄想の境界線がうーんって感じ。
世の中を震撼させる大事件を阻止したストーリーだけど、上手く描き切れてない感じでした。
でも途中までは面白かった。
『迷宮山荘は甘く香る』私の評価は★3
ストーリー ★★☆☆☆ 2
キャラの魅力 ★★☆☆☆ 2
衝撃度 ★★★☆☆ 3
おすすめ ★★★☆☆ 3