漫画、小説、ライトノベルの感想を載せてます。 少しでも興味を持ったらぜひ。 レビュー評価が良い作品でも流されずに独自の視点で感想を書いてます。 逆の場合もあります。
2023年10月17日火曜日
『昨日星を探した言い訳』河野裕著 感想・レビュー 君の嫌いな所、100個
2023年3月8日水曜日
『汚れた赤を恋と呼ぶんだ』河野裕 感想・レビュー 依存をやめたいという思いから
好きを捨てる
『いなくなれ、群青』『その白さえ噓だとしても』 に続く「階段島」シリーズ、3作目。相変わらず、タイトルが素敵。
舞台が変わります。
捨てた側の七草の物語。
現実世界が舞台です。
あらすじ
真辺(まなべ)と公園で再会した七草(ななくさ)は、彼女が引き算の魔女を探してると知る。
一体何の為に?
彼女はその理由を教えてくれない。
七草は知り合った安達(あだち)という謎の少女と共に、魔女を探す。
魔女の存在が僕(七草)と真辺の関係を侵食していく。
ネタバレ感想
七草、真辺、大地を中心にストーリーは進む。前作2作品とリンクしているところが出てきて面白い。
3作目はこう来たかと驚いた。
捨てた側の葛藤を描いていく。
ちょっと言い回しに凝り過ぎて話が進まなくてだらだらした所はあるけど、それを含めて魅力的な作品かも。
冒頭、唐突に出てきた新キャラの安達は意味が分からんし、ストーリーの入り方に戸惑ったけど、彼女が間違いなく今後関わっていくキーパーソン。
七草と真辺が引き算の魔女に捨ててもらったものが明らかになった。
お互い別に捨てなくてもと思ったら話は成り立たないか。
ちょっと共依存気味の2人の関係に進展がある。
捨てた方が幸せなのかを問う。
『汚れた赤を恋と呼ぶんだ』私の評価は★3
2023年3月3日金曜日
『いたいのいたいの、とんでゆけ』三秋縋 感想・レビュー バッドエンドと思いたくない
痛みを伴う余韻を残す
この作品もそうで、人生をどこかで放り出し、あまり何も望まない無機質なキャラが主人公だ。
感情移入をしたくないキャラだけど共感できる部分もある。この作品は、目を覆いたくなるような描写が多く、苦しくなるストーリーだけど、ラストまでちゃんと読んでほしい。
あらすじ
ネタバレ感想
『いたいのいたいの、とんでゆけ』私の評価は★4
2023年2月24日金曜日
『いなくなれ、群青』河野裕 感想・レビュー 自身のレゾンデートル
階段島のイメージ |
なぜこの不思議な島にやって来たのか?
簡単なあらすじ
ネタバレ感想
ピストルスター |
2023年2月21日火曜日
『僕が電話をかけていた場所』(下)三秋縋 感想・レビュー たった一人の女の子を救いたい
僕は人魚姫と同じ運命をたどるのだろうか
この作品は上巻である『君が電話をかけていた場所』の続巻です。
伏線は次々と回収していきます。
水の泡イメージ |
切なさを伴いながら。
簡単なあらすじ
陽介は、初鹿野を喜ばそうと、悪友檜原(ひのはら)から天体望遠鏡を借りるが、貸してもらう条件は彼の同行だった。
女子が1人だと怖がると思った陽介は、千草も誘い、4人で天体観測の日常が始まった。
喜ぶ初鹿野を見て満足する陽介だが、彼女が檜原に惹かれていくのを目の当たりにし、心を痛める。
こんな状態で、陽介は初鹿野と両想いになれるだろうか?
初鹿野の空白の4日間とは?
ネタバレ感想
陽 介 → 初鹿野
↑ ↓
千 草 ← 檜 原
天体観測は、片思いの一方通行。
陽介は、命を懸けてまで自分を好きでいてくれた千草に対して負い目を感じず、初鹿野に夢中。
反対に檜原は、初鹿野のお見舞いにも行かなかった。
好きな人以外はどうでも良いという心情が見事。
現実ではあり得ないストーリーだけど、不思議とリアリティある世界観が描かれてる。
初鹿野が回りくどかったので、素直に思ったことを伝えた方がいいと勉強になった。
彼女の痣はどうなったのかな。
千草が救われたら良いなと思う。
『僕が電話をかけていた場所』私の評価は★3
ストーリー ★★★★☆ 5キャラの魅力 ★★★☆☆ 3
衝撃度 ★★★☆☆ 3
おすすめ ★★★☆☆ 3
2023年2月19日日曜日
『リライト』法条遥 感想・レビュー バッドエンドタイムループ
圧倒的に無慈悲なタイムループ
タイムループのイメージ |
あらすじ
旧校舎イメージ |
ネタバレ感想
『リライト』私の評価は★4
2023年2月17日金曜日
『君が電話をかけていた場所』(上)三秋縋 感想・レビュー コンプレックスを排除すれば恋は成就するのか?
現実に電話がかかってきたらこわいと思う |
夏の不可解な賭けとは?
簡単なあらすじ
顔の右側を覆うような痣を持つ主人公、深町陽介。
彼が好きになった初鹿野唯は、完璧な容姿を持つ少女だった。
彼女は、陽介の痣を素敵だと言ってくれた。
こんな自分を好きになってもらえるわけがないと、思いを伝えないまま小学校を卒業。
中学は別々でそのまま2人は疎遠になる。
高校生になった陽介は、謎の女性と電話で賭けをすることとなった。
以後、初鹿野と陽介は思わぬ形で再会する。
再び出会った2人は元の仲良い友人に戻れるのだろうか。
それとも?
『君が電話をかけていた場所』は、前後編で、『僕が電話をかけていた場所』へと続きます。
この1冊だけでは伏線回収してないし、話がよく分からないままなので、続きを読むのお勧めします。
ネタバレ感想
廃墟となった鱒川旅館のイメージ |
❝牡丹、松葉、柳、散菊の段階を経て…❞
線香花火の説明が特に素敵だった。
『君が電話をかけていた場所』私の評価は★3
『仮面』 伊岡瞬著 感想レビュー 仮面の下の秘密
仮面 (角川文庫) ディレクシアを知る 初読みの作家さんでした。 ページ数は多いけどすぐに読み終えました。 グロ描写ありです。 あらすじ 読字障害というハンディキャップを抱えながらもアメリカ留学の後、情報番組を中心にメディアに露出する三条公彦(さんじょうきみひこ)。 知的で爽...
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教室が、ひとりになるまで スクールカースト、ヒエラルキー 学生時代、自身の立ち位置がどの層だったかによって、この本の内容の受け止め方が変わると思う。 4人の受取人という非現実的なストーリーの特殊ミステリ。 だけど読み応えあるし、綺麗に終わります。 あらすじ さようなら。もう二度...
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