
長い人生より凝縮された三日間
あらすじ

漫画、小説、ライトノベルの感想を載せてます。 少しでも興味を持ったらぜひ。 レビュー評価が良い作品でも流されずに独自の視点で感想を書いてます。 逆の場合もあります。
「スターティング・オーヴァー」ジョン・レノンの楽曲タイトル、意味は、やり直す。
あり得ない設定から始まりますが、不思議とハマすり、終わり方も綺麗だ。
殺してやろうとか驚く描写が出てくるけど、心情の描き方はすごいなと思うし、共感できるところもある。
僕が語り口の一人称でストーリーは進む。
❝これは、
二十歳の誕生日を迎えた僕が、
十歳まで時を巻き戻されて、
再び二十歳になるまでの話だ。❞
神様が与えてくれたやり直す人生。
だが、どう考えてもやり直したいことがないくらい、一周目の僕は完璧な人生を歩んでいた。
二周目の人生はどこかで歯車が狂い、徐々に落ちぶれていく。
一周目の僕は幸せだった。
二周目も元の人生に準えて同じように進むつもりだったが、つまずく。
そして、一周目で恋人だったツグミにフラれてしまう。
再会したツグミの横にはトキワがいた。
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ミニクーパーのイメージ |
トキワは一周目の僕。
ドッペルゲンガー現象。
この辺りからめっちゃ面白くなった。
スクールカースト上位だった僕が、下位に転落。
陰キャサイドの僕が描かれる。
親友だったはずの人間に虐められたり、友達がいなくて無意味な時間を過ごしたり。
ウスミズにお金あげるのはちょっと理解できなかったけども(笑)
妹と僕の関係性が微笑ましくて好き。
「おかえりー」のくだりが可愛すぎた。
今の瞬間、頑張れてない人たちへ、エールを送ってくれるストーリー。
フラれたり、長い間恋人ができなかったりしたら、思ったことあるんじゃないでしょうか。
私はあります。
たとえ、虫のせいであっても出会えて、思いが通じた2人の男女のストーリー。
この作品もそうで、人生をどこかで放り出し、あまり何も望まない無機質なキャラが主人公だ。
感情移入をしたくないキャラだけど共感できる部分もある。この作品は上巻である『君が電話をかけていた場所』の続巻です。
伏線は次々と回収していきます。
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水の泡イメージ |
切なさを伴いながら。
陽介は、初鹿野を喜ばそうと、悪友檜原(ひのはら)から天体望遠鏡を借りるが、貸してもらう条件は彼の同行だった。
女子が1人だと怖がると思った陽介は、千草も誘い、4人で天体観測の日常が始まった。
喜ぶ初鹿野を見て満足する陽介だが、彼女が檜原に惹かれていくのを目の当たりにし、心を痛める。
こんな状態で、陽介は初鹿野と両想いになれるだろうか?
初鹿野の空白の4日間とは?
陽 介 → 初鹿野
↑ ↓
千 草 ← 檜 原
天体観測は、片思いの一方通行。
陽介は、命を懸けてまで自分を好きでいてくれた千草に対して負い目を感じず、初鹿野に夢中。
反対に檜原は、初鹿野のお見舞いにも行かなかった。
好きな人以外はどうでも良いという心情が見事。
現実ではあり得ないストーリーだけど、不思議とリアリティある世界観が描かれてる。
初鹿野が回りくどかったので、素直に思ったことを伝えた方がいいと勉強になった。
彼女の痣はどうなったのかな。
千草が救われたら良いなと思う。
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現実に電話がかかってきたらこわいと思う |
顔の右側を覆うような痣を持つ主人公、深町陽介。
彼が好きになった初鹿野唯は、完璧な容姿を持つ少女だった。
彼女は、陽介の痣を素敵だと言ってくれた。
こんな自分を好きになってもらえるわけがないと、思いを伝えないまま小学校を卒業。
中学は別々でそのまま2人は疎遠になる。
高校生になった陽介は、謎の女性と電話で賭けをすることとなった。
以後、初鹿野と陽介は思わぬ形で再会する。
再び出会った2人は元の仲良い友人に戻れるのだろうか。
それとも?
『君が電話をかけていた場所』は、前後編で、『僕が電話をかけていた場所』へと続きます。
この1冊だけでは伏線回収してないし、話がよく分からないままなので、続きを読むのお勧めします。
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廃墟となった鱒川旅館のイメージ |
水底のスピカ (中公文庫) 自分は特別だと思いたい 装丁はめっちゃ人気のイラストレーター雪下まゆさん! ❝その転校生は、クラス全員を圧倒し、敗北させた――❞ このフレーズに騙された。 ドロドロをイメージするかもだけど、違います。 もっと爽やかで綺麗でじーんとくる青春ストーリー...