漫画、小説、ライトノベルの感想を載せてます。 少しでも興味を持ったらぜひ。 レビュー評価が良い作品でも流されずに独自の視点で感想を書いてます。 逆の場合もあります。
2023年4月26日水曜日
『三日間の幸福』三秋縋 感想・レビュー 自分の命の価値は?
2023年4月9日日曜日
『スターティング・オーヴァー』三秋縋 感想・レビュー 2周目の人生
三秋縋のデビュー作
「スターティング・オーヴァー」ジョン・レノンの楽曲タイトル、意味は、やり直す。
あり得ない設定から始まりますが、不思議とハマすり、終わり方も綺麗だ。
殺してやろうとか驚く描写が出てくるけど、心情の描き方はすごいなと思うし、共感できるところもある。
僕が語り口の一人称でストーリーは進む。
あらすじ
❝これは、
二十歳の誕生日を迎えた僕が、
十歳まで時を巻き戻されて、
再び二十歳になるまでの話だ。❞
神様が与えてくれたやり直す人生。
だが、どう考えてもやり直したいことがないくらい、一周目の僕は完璧な人生を歩んでいた。
二周目の人生はどこかで歯車が狂い、徐々に落ちぶれていく。
ネタバレ感想
一周目の僕は幸せだった。
二周目も元の人生に準えて同じように進むつもりだったが、つまずく。
そして、一周目で恋人だったツグミにフラれてしまう。
再会したツグミの横にはトキワがいた。
ミニクーパーのイメージ |
トキワは一周目の僕。
ドッペルゲンガー現象。
この辺りからめっちゃ面白くなった。
スクールカースト上位だった僕が、下位に転落。
陰キャサイドの僕が描かれる。
親友だったはずの人間に虐められたり、友達がいなくて無意味な時間を過ごしたり。
ウスミズにお金あげるのはちょっと理解できなかったけども(笑)
妹と僕の関係性が微笑ましくて好き。
「おかえりー」のくだりが可愛すぎた。
今の瞬間、頑張れてない人たちへ、エールを送ってくれるストーリー。
『スターティング・オーヴァー』私の評価は★4
ストーリー ★★★★☆ 4
キャラの魅力 ★★★☆☆ 3
衝撃度 ★★★☆☆ 3
おすすめ ★★★☆☆ 3
2023年3月21日火曜日
『恋する寄生虫』三秋縋 感想・レビュー 何もかも虫のせい
マリオネットの恋
❝自分はこのまま、誰と愛し合うこともなく死んでいくんじゃないか❞フラれたり、長い間恋人ができなかったりしたら、思ったことあるんじゃないでしょうか。
私はあります。
たとえ、虫のせいであっても出会えて、思いが通じた2人の男女のストーリー。
あらすじ
↓ネタバレ感想↓
『恋する寄生虫』私の評価は★4
2023年3月3日金曜日
『いたいのいたいの、とんでゆけ』三秋縋 感想・レビュー バッドエンドと思いたくない
痛みを伴う余韻を残す
この作品もそうで、人生をどこかで放り出し、あまり何も望まない無機質なキャラが主人公だ。
感情移入をしたくないキャラだけど共感できる部分もある。この作品は、目を覆いたくなるような描写が多く、苦しくなるストーリーだけど、ラストまでちゃんと読んでほしい。
あらすじ
ネタバレ感想
『いたいのいたいの、とんでゆけ』私の評価は★4
2023年2月21日火曜日
『僕が電話をかけていた場所』(下)三秋縋 感想・レビュー たった一人の女の子を救いたい
僕は人魚姫と同じ運命をたどるのだろうか
この作品は上巻である『君が電話をかけていた場所』の続巻です。
伏線は次々と回収していきます。
水の泡イメージ |
切なさを伴いながら。
簡単なあらすじ
陽介は、初鹿野を喜ばそうと、悪友檜原(ひのはら)から天体望遠鏡を借りるが、貸してもらう条件は彼の同行だった。
女子が1人だと怖がると思った陽介は、千草も誘い、4人で天体観測の日常が始まった。
喜ぶ初鹿野を見て満足する陽介だが、彼女が檜原に惹かれていくのを目の当たりにし、心を痛める。
こんな状態で、陽介は初鹿野と両想いになれるだろうか?
初鹿野の空白の4日間とは?
ネタバレ感想
陽 介 → 初鹿野
↑ ↓
千 草 ← 檜 原
天体観測は、片思いの一方通行。
陽介は、命を懸けてまで自分を好きでいてくれた千草に対して負い目を感じず、初鹿野に夢中。
反対に檜原は、初鹿野のお見舞いにも行かなかった。
好きな人以外はどうでも良いという心情が見事。
現実ではあり得ないストーリーだけど、不思議とリアリティある世界観が描かれてる。
初鹿野が回りくどかったので、素直に思ったことを伝えた方がいいと勉強になった。
彼女の痣はどうなったのかな。
千草が救われたら良いなと思う。
『僕が電話をかけていた場所』私の評価は★3
ストーリー ★★★★☆ 5キャラの魅力 ★★★☆☆ 3
衝撃度 ★★★☆☆ 3
おすすめ ★★★☆☆ 3
2023年2月17日金曜日
『君が電話をかけていた場所』(上)三秋縋 感想・レビュー コンプレックスを排除すれば恋は成就するのか?
現実に電話がかかってきたらこわいと思う |
夏の不可解な賭けとは?
簡単なあらすじ
顔の右側を覆うような痣を持つ主人公、深町陽介。
彼が好きになった初鹿野唯は、完璧な容姿を持つ少女だった。
彼女は、陽介の痣を素敵だと言ってくれた。
こんな自分を好きになってもらえるわけがないと、思いを伝えないまま小学校を卒業。
中学は別々でそのまま2人は疎遠になる。
高校生になった陽介は、謎の女性と電話で賭けをすることとなった。
以後、初鹿野と陽介は思わぬ形で再会する。
再び出会った2人は元の仲良い友人に戻れるのだろうか。
それとも?
『君が電話をかけていた場所』は、前後編で、『僕が電話をかけていた場所』へと続きます。
この1冊だけでは伏線回収してないし、話がよく分からないままなので、続きを読むのお勧めします。
ネタバレ感想
廃墟となった鱒川旅館のイメージ |
❝牡丹、松葉、柳、散菊の段階を経て…❞
線香花火の説明が特に素敵だった。
『君が電話をかけていた場所』私の評価は★3
『仮面』 伊岡瞬著 感想レビュー 仮面の下の秘密
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