三秋縋のデビュー作
「スターティング・オーヴァー」ジョン・レノンの楽曲タイトル、意味は、やり直す。
あり得ない設定から始まりますが、不思議とハマすり、終わり方も綺麗だ。
殺してやろうとか驚く描写が出てくるけど、心情の描き方はすごいなと思うし、共感できるところもある。
僕が語り口の一人称でストーリーは進む。
あらすじ
❝これは、
二十歳の誕生日を迎えた僕が、
十歳まで時を巻き戻されて、
再び二十歳になるまでの話だ。❞
神様が与えてくれたやり直す人生。
だが、どう考えてもやり直したいことがないくらい、一周目の僕は完璧な人生を歩んでいた。
二周目の人生はどこかで歯車が狂い、徐々に落ちぶれていく。
ネタバレ感想
一周目の僕は幸せだった。
二周目も元の人生に準えて同じように進むつもりだったが、つまずく。
そして、一周目で恋人だったツグミにフラれてしまう。
再会したツグミの横にはトキワがいた。
ミニクーパーのイメージ |
トキワは一周目の僕。
ドッペルゲンガー現象。
この辺りからめっちゃ面白くなった。
スクールカースト上位だった僕が、下位に転落。
陰キャサイドの僕が描かれる。
親友だったはずの人間に虐められたり、友達がいなくて無意味な時間を過ごしたり。
ウスミズにお金あげるのはちょっと理解できなかったけども(笑)
妹と僕の関係性が微笑ましくて好き。
「おかえりー」のくだりが可愛すぎた。
今の瞬間、頑張れてない人たちへ、エールを送ってくれるストーリー。
『スターティング・オーヴァー』私の評価は★4
ストーリー ★★★★☆ 4
キャラの魅力 ★★★☆☆ 3
衝撃度 ★★★☆☆ 3
おすすめ ★★★☆☆ 3