今も謎が解明されていないループクンド湖
第23回このミス大賞・文庫グランプリ受賞作
Q-TA(キュータ)さんの装画が素敵すぎる。この作品を読んで「骸骨の湖」ループクンド湖を調べた人は多いはず。
遺伝子、恋愛、宗教、ミステリーが絡み、ギリシャ神話要素も加わってラストまで破綻なしのストーリー
ー!
漫画、小説、ライトノベルの感想を載せてます。 少しでも興味を持ったらぜひ。 レビュー評価が良い作品でも流されずに独自の視点で感想を書いてます。 逆の場合もあります。
第23回このミス大賞・文庫グランプリ受賞作
Q-TA(キュータ)さんの装画が素敵すぎる。この作品を読んで「骸骨の湖」ループクンド湖を調べた人は多いはず。
遺伝子、恋愛、宗教、ミステリーが絡み、ギリシャ神話要素も加わってラストまで破綻なしのストーリー
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貴志祐介さんの小説は知識が増えるし、情景の説明と心理描写が秀逸。
ジャンルはホラーが多く、人間の心理描写も長けていて後味が悪い作品も多いが
読みやすいしクセになる。『秋雨物語』は4作品からなる。
そのため神々の怒りを買い、冥界に落とされ、飢えと渇きの罰を受けます。沼の水が顎まで来ても飲もうとすると水が引き、果物を取ろうとすると果実の枝が風吹かれ決して口にすることができません。
さらに不死であったため、この苦しみは永遠に続きループする❞
彼に憧れていた女性の幕引きは、一番ライトな感じで終わり読みやすかった。
2「フーグ」
失踪した作家の青山黎明(れいめい)の未完の原稿を読む担当編集者が主人公。
原稿の内容は常軌を逸し、青山の失踪は本人の意思なのかそれとも説明の付かない何かなのかでストーリーは進む。
別の場所に瞬間移動してしまう青山はフーグ(解離性遁走)を疑うが定義とは違う気がする。
貴志さんは作家なのにその職業を揶揄する言葉が度々出てきて笑ってしまった。
『さかさ星』の霊能者が登場している。
「フーグ」のラストが一番ゾクッとしたし、印象に残った。
3「白鳥の歌」
『天使の囀り』を何となく彷彿させる。
前半オーディオから声楽に関するうんちくが語られ、貴志さんじゃなかったら飽きてくる展開で着地点が全然分からない。
アムドゥスキアス(音楽の悪魔)に取りつかれた女性の話。
後味は悪い。
4「こっくりさん」
人生を終わらせたい小学生4人が闇バージョンのこっくりさんをする。
遼人以外の3人は自ら人生の選択を誤っていく。
何が言いたいのかよく分からなかった作品。
正常な人間があまり出てこなかった印象。
4作ともあまり印象に残らなかった。
貴志祐介さんは短編より長編の方が魅力的に感じる。
地下アイドルが主役なのが面白い。
2024年 第22回『このミステリーがすごい!』大賞文庫グランプリ受賞作
ミステリーというよりサスペンス色強め。
ノンストップ青春サスペンス。
大阪を拠点に活動する三人組地下アイドル「ベイビー★スターライト」
人気は下がる一方で単独ライブでの集客力は最早なく、合同ライブで日銭を稼ぐ日々だった。
さらにメンバー格差もあり、関係性はぎくしゃくとしている。
そんな中、メンバーのひとりが殺人を犯してしまう。
このままではアイドルを続けることができない。
三人は罪を隠蔽することを誓い、山中に死体を埋める段取りを始める。
行きつく先は破滅かステージか。
『溺れる星くず』改題。
元タイトルの方が断然いい。
『推しの子』に引っ張られた感がある。
このタイトルだと、冒頭ルイに説教した教師が主人公の話かなと思っちゃう。
皮肉にも殺人がきっかけになって3人の結束力が固まる。
絆が深まったところは泣ける。
主人公のルイがめちゃくちゃ冷静。
若干自意識過剰。
過去に色々あったせいか、精神的に不安定なのかな。
人物像に一貫性がないため、感情移入しにくかった。
テルマは感情的だけど一番分かりやすいタイプ。
イズミは芯がしっかりしていて、律儀。
関西弁が飛び交うけど違和感なし。
作家さんの出身大学を見て納得。
興信所がイズミに絡んだ理由に何やねんってなった。
2回もレンタカーで山行くの怪しすぎるだろ。
イノシシもただ出てきただけかーい(笑)
ドッキリ企画は良かった。
土井(どい)さん良かった。
河都(かわと)は良い人すぎたからそう来たかと思った。
どんでん返しが弱い気がする。
3人がどこでアイドルしているか描いて欲しかったな。
読みやすかったから次作も期待。
『推しの殺人』私の評価は★2
ストーリー ★★☆☆☆ 2
キャラの魅力 ★★☆☆☆ 2
衝撃度 ★★★☆☆ 3
おすすめ ★★★☆☆ 3
装丁は坂野公一(さかのこういち)さん
めっちゃインパクトがあってじわじわとした怖さを感じさせるデザイン。
このストーリーにぴったりです。
過干渉の親に育てられ、考える力を持たないまま大人になったあさひ(女性)が主人公のホラーミステリー。
このストーリーには、有名な童話『ヘンゼルとグレーテル』が取り上げられています。
子供の頃に読んだ話なのに、すごい衝撃を受け今でも鮮明に覚えています。
概要を少し。
貧乏な木こり一家の子供ヘンゼルとグレーテルは、深い森で置き去りにされます。
子供たちを捨てようと提案したのは母親でした。
![]() |
| 『ヘンゼルとグレーテル』 |
迷子になった2人は、クッキーやキャンディ、チョコレートなどで外観を彩られたお菓子の家を発見します。
お腹が空いていた2人はそのお菓子を食べてしまいます。
おいしそうなお菓子で子供を誘う魔女に2人は嵌められたのでした。
ヘンゼルを檻に入れ、グレーテルに家事を言いつけます。
グレーテルの機転でかまどに魔女を落とすことに成功した2人は家に帰ります。
2人を嬉しそうに迎えてくれたのは父親でした。
それから3人は仲良く暮らしました。
母はどこに?
魔女=母親説もありなのかも。
ヘンゼルたちは母親をやっつけることで幸せを手に入れた感じ。
あさひも母の呪縛から逃れると幸せになったかもしれないが、気付くの遅かった。
位置情報アプリ入れられても、睡眠薬を入れられ乱暴されても、友人に強請られても受け入れてるってのは、過干渉の成れの果てなのか。
そもそも何で信用していない律子(りつこ)に秘密を打ち明けるんだ…。
そして、睡眠薬で眠らされて処女を捨てれたのが良かったという謎の発想。
谷川翔太(たにがわしょうた)を恨んでいないあさひ。
考える力はないくせに、謎の処女卒マウントは取っていた。
この話に出てくる登場人物は全員クソ。
定食屋のおばちゃんに至るまでクソです。
小学校時代の女子の仲間外れ、リアルだ。
私もあります。
あれだけ仲良くしていたのに次の日から謎の無視。
優(ゆう)ちゃんは絶縁宣言してきたからまだマシかなと思う私にはまだ黒い記憶が浄化されていないようだ。
世代の負の連鎖はあさひによって断ち切られるのだろうけど、ずっとイライラしながら読んだ。
避暑地に別荘持ちなのは羨ましかった。すっごい名前の地名が出てきますが、現実にありました。
読みやすい女性向きの作品。
ストーリー ★★☆☆☆ 2
キャラの魅力★☆☆☆☆ 1
衝撃度 ★★★☆☆ 3
おすすめ ★★☆☆☆ 2
ある日、老紳士から依頼された仕事は、1日1話読むだけで総額143万円との胡散臭い内容。
この仕事の本来の目的にせまる恋愛ミステリ
18本の短編を読み進めていくうちに、心はかき乱されていく。
駅のホームで見知らぬ老紳士から声をかけられた美織(みおり)は、思い出のレトロな喫茶店で奇妙な依頼を受ける。
それは、1日1話、謎の人物が執筆した18本の短編を読み感想を書くこと。
それだけで報酬は破格の143万円。
詐欺だと疑う美織だが、毎日届く短編に美織は没頭し始める。
この仕事の真の目的とは?
主人公の美織は、何かに思い悩んでいるようで性格も暗くじめっとした印象を受けた。
後に理由は分かるんだけど。
短編はどれもそれなりに面白く、様々な恋愛模様が描かれている。
ほっこりするお話は少なく、どちらかといえばクソキャラが多め。
星新一さんのショートショートまではいかないが、どんでん返しもあって良かった。
彼女が書いた感想は最初共感できるのも多かったのに、3週目から乱雑すぎる。
すぐ自殺しようとする美織にはうーん。
立ち直ったとは思えないし、本当に前を向いていけるかなとこれからも心配ではある。
ストーリー ★★★☆☆ 3
キャラの魅力 ★★☆☆☆ 2
衝撃度 ★★☆☆☆ 2
おすすめ ★★★☆☆ 3
他人事とは思えない。
アカウントが乗っ取られるのをたまに聞くし。
犯人は誰?
そして、泰介(たいすけ)は無実を証明できるのか。
![]() |
| コンテナハウスイメージ |
誰も冤罪を信じてくれない、逃げるしかない。
犯人は狡猾。
スピード展開の現代の逃亡劇。
ある日、たいすけというアカウントが殺害を仄めかす写真を投稿し炎上する。
大手ハウスメーカーの営業部長である山縣泰介(やまがた)は、特定犯によって実名と顔写真を晒され、「女子大生殺害犯」として大炎上。
かの泰介はネットに弱く、問題のアカウントを作ったことも投稿したことなど全くなかったが、会社の人間や家族、警察、誰一人として彼のことを信じてくれなかった。
逃げなければいけない。
泰介は必死の逃亡を続けながら、彼を陥れた犯人を探そうとする。
騙された―。
こんなラスト絶対分からない(笑)
貫井徳郎さんの『慟哭』を思い出した。
後で、○○ターンだけ読み返した。
巧みすぎるわ(笑)
序盤は無実の罪で終われる泰介が不憫で読むのが苦しかったが、サクラ(んぼ)登場で一気に面白くなり、後半怒涛の展開。
誰もが自分が正義だと思っている。
自分たちは正しい。
間違っていない。
この本を読んで、自分自身を振り返ってみようと思った。
悪いと思ったら謝ろう、修正しよう。
山縣泰介はきっと変わる。
人に恨みなど買うわけがないと思っていた彼への評価がことごとく違っていたのも面白い。
イヤミスじゃなくて良かった。
シーケンの青江(あおえ)さん好きすぎる(笑)
ストーリー ★★★★★ 5
キャラの魅力 ★★★☆☆ 3
衝撃度 ★★★★★ 5
おすすめ ★★★★★ 5
カバーデザインは『クローズドサスペンスヘブン』と同じ、川谷康久(かわたにやすひさ)さんで素敵。
前作が面白かったので、今回も期待。
なんだこりゃ小説でした。
新しいことにチャレンジした小説って感じ。
こちらも『世界でいちばん透きとおった物語』同様、映像化不可能。
ただし、二番煎じとかじゃないです断じて。
朝起きたら、壁に四角い穴が空いていた。
あるべきものがない?
母は何事もなかったかのように過ごしている。
学校に行っても、そこかしこ穴があるのにみんな通常通りだ。
世界から■■が消えているのに誰も異変に気がつかない。
頭を抱える僕をじっと見つめる金髪の同級生。
「ここは小説の中の世界。俺たちは登場人物だ」
次々と消える言葉や物、世界がどんどんおかしな方向へ進む中、僕たちは犯人の正体を推理する。
映像化不可能作品、メタ学園ミステリー。
どんどん空白になっていく単語と共に、小説の世界でもそのものが消えていく。
さっきまであったものが消えておかしいと気付いた人物は、ページを戻れたりとかなどのスキルを持つ。
10ページくらい読んだときに、うーん私はこの独特なノリのストーリーにハマれないかもと思った。
会話劇は少し面白いと思う。
けど、なんとか頑張ってラストまで読まないととなぞの使命感で読む作品だった。
犯人は何の目的でこんなことを、そしてどう終わらすんだろうという二つの答えを知る為だけに読んだ。
まあ一応ハッピーエンドなので後味は悪くない。
『イデアの再臨』私の評価は★1
ストーリー ★★☆☆☆ 2願ったのはそう遠くない街へ2人で遊びに行くこと。
そんなことも許されない2人の哀しい殺人計画の顛末が描かれた衝撃の青春小説。

❝「スタートラインの後ろから走り始めたほうが、視野は広くなる。」❞
印象的だったセリフ。
殺害された大人3人は全員クソ。
![]() |
| 少年刑務所(14歳~) |
だけど。
狐のお面が印象的な少年犯罪。
そして、闇を抱えた少年たちに真摯に向き合おうとする大人が描かれた法廷ミステリ。
事件の真相に迫りながら、自身の信念が大きく揺らいでいく。
綺麗事で終わり過ぎてファンタジー化。
治療しても無理。
外に出したらいけない人物がいる。
少年だからって許されるのは間違いだと言ってほしかったな。
だから、主任の早霧(さぎり)の考えに共感。
ある意味妹より恐ろしい姉が逮捕されず、普通に生活しているのは恐ろしい。
その間、誰かを不幸にしているかもしれない。
漠(ばく)や茉莉(まり)はやり直せると思うが、フォックス姉妹は世の中に出してはダメだ。
姉妹の家庭環境、真昼の少年時代をもっと詳しく描いてほしかった。
周りにまともな大人がいてもフォックス姉妹は無理だと思う。
何も響いていない。
「やり直せるから少年だよ」は綺麗な言葉だけど、もやもやする。
犯罪を犯した人物より、劣悪な家庭環境で過ごしている少年少女たちを先に救ってほしいと思う。
最後まで分からないオーナーの正体 ウーバーイーツ、インフルエンサーなど現代ネタを題材にしているのでネットに疎い私は、ほうって感嘆できた。 『#真相をお話しします』 より インパクトは少ないけれど、それなりに楽しめる。 あらすじ 転んでもただでは...