愛に殺された僕たちは
絵日記殺人──全ては毒親から逃れるための
願ったのはそう遠くない街へ2人で遊びに行くこと。
そんなことも許されない2人の哀しい殺人計画の顛末が描かれた衝撃の青春小説。
あらすじ
高校生の灰村瑞貴(はいむらみずき)は、義理の母と彼女の恋人から虐待されていた。
包帯で身を包む彼女は、父親の歪んだ愛情に苦しめられ、過度に束縛されていた。
夕刻の公園のブランコで、2人は言葉を交わす。
そして、廃ビルで見つけた絵日記を使い、殺人鬼に親たちを殺させる計画を立てた。
小さな町で次々と起こる不可解な事件。
身勝手な愛に苦しめられていた2人の行く末は?
ネタバレ感想
2人の家庭環境が劣悪すぎる。
愛世が異常な父親の愛に殺されるというのは分かったが、瑞貴がやたら愛に殺されるっていう文面が出てきてその辺よく分からなかった。
側で守ってくれるはずの親が異常なので、他人に助けを求めることができなかったのが悲しい。
2人とも親から離れて暮らす選択もできたはずだったのに。
夕焼けやブランコなど幻想的な雰囲気と真逆な会話内容の対比が特徴的。
事細かに情景描写が描かれているが、2人の容姿の特徴はなかった。
恐らく2人とも、どこにでもいるごく普通の高校生なんだろう。
絵日記の設定がジョジョのオインゴボインゴを彷彿させたのは私だけではないはず。
絵日記殺人の描写からストーリーが格段に面白くなった。
ラストは余韻を残す形で終わる。
逢崎の選んだ道は、瑞貴と共になんだろうな。
巻き込まれた他の人がかわいそう。
読後すっきりしたい方にはお薦めできないなあ。
タイトルがちょっと重いかな。
2人は出会って良かったのかな。
『愛に殺された僕たちは』私の評価は★3
ストーリー ★★★☆☆ 3
キャラの魅力 ★★☆☆☆ 2
衝撃度 ★★★★☆ 4
おすすめ ★★☆☆☆ 3
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