人生を変える出会い
どこで運命的な出会いが起きるか分からない。
そう感じさせずにはいられない小説。
この小説は、水墨画という美術界の中でも馴染みのないフィールドを描くが、全く分からない私も入り込めた。
静かだけどしっかりした文章で緩急ある作品になってる。
横浜流星さん主演で映画化している。
あらすじ
黒い線だけで表現された【水墨画】の世界に、彼はどっぷりと浸かっていく。
水墨画に静かに対峙している姿が綴られるが、飽きは来ない。
『線は、僕を描く』私の評価は★4
ガラスの箱から這い出せなかった霜介の世界が、瞬く間に変わりはじめる。
線 |
ネタバレ感想
実際に本物の水墨画見て見たくなった。
元々のセンスは大事。
でも出来過ぎたストーリーだと思わない。
なぜなら霜介はちゃんと努力してるから。
朝起きてから日が沈むまでずっと描き続けて、食べることもそんなにせず。
ストーリーに緩急はなく、淡々と進む。
ドラマチックな展開はない。
空虚な青年が人と出会い、水墨画を通して描かれる人生を再生させるストーリー。
おいしいお茶飲みたくなった |
千瑛(ちあき)とのベタな恋愛パートがあまりないのも良い。
霜介と湖山先生の会話に泣けた。
ちなみに霜介が影響を受ける翠山(すいざん)先生や斉藤さんは映画のキャスト欄になかった。
芸術家のタイプは色々あるんだなあと思った。
ストーリー ★★★★☆ 4
キャラの魅力 ★★★★☆ 4
衝撃度 ★★★☆☆ 3
おすすめ ★★★★☆ 4