花束は毒
知りたくなかった
脅迫されているのになぜか犯人探しを躊躇する元家庭教師。
僕が知っている真壁はイケメンで明るく、常にみんなの中心にいるような人物だった。
結婚を控えた彼を助けてあげたかっただけなのに。
ミスリードを呼ぶミステリ。
有害植物 |
あらすじ
脅迫され続ける真壁。
そんな彼を助けたいと思った検察官志望の木瀬は、探偵事務所のドアを叩く。中学時代、木瀬は探偵見習と名乗る北見理花と出会っていた。
だが、真壁は探偵を雇うことに躊躇する。
ストーリー ★★★★☆ 4
キャラの魅力★★★★☆ 4
衝撃度 ★★★★★ 5
おすすめ ★★★★★ 5
ネタバレ感想
初読みの作家さんです。
主人公の木瀬が正義感たっぷりの真っ直ぐな青年。
彼のような人物は人を疑うことを知らない。
同じように家庭環境に恵まれ、頭も良く、容姿を整っていた真壁。
だが、彼はある事件をきっかけに人生が180度変わり、ひっそりと生きていく。
そんな彼と偶然出会い、昔の縁から助けようとする僕。
真壁がなぜ躊躇するのか。
彼は華やかな医大生時代、強姦事件を起こしていたのだ。
果たして彼は冤罪なのか。
事件を紐解いていくうちに行き当たる驚愕の真実。
木瀬が探偵を雇い、費用も負担するなんて良い子過ぎるし、美少女探偵の登場とか現実味ない設定だけど、ストーリーがしっかりしていてちゃんと読み応えがあった。
「知りたくなかった」と木瀬が北見先輩に言うプロローグ。
それがこんな形になって戻って来るなんて。
そしてタイトル回収。
背中がぞくっとしました。
そして私が木瀬の立場ならどうしたかと考えてしまった。
面白かった。
『花束は毒』私の評価は★5
ストーリー ★★★★☆ 4
キャラの魅力★★★★☆ 4
衝撃度 ★★★★★ 5
おすすめ ★★★★★ 5