エモいがよく出てくるSNS時代ならではのライトノベル
表紙絵がかわいくて購入。
2人の美少女と芸術家崩れのやさぐれた主人公が出てくる。
恋愛がテーマではなく、成長物語だと思った。
あらすじ
芸大生の秋都(あきと)は、一生に一度の恋が「感動の実話」として映画化されたことにもやもやしていた。
同じ大学に通う後輩、胡桃沢千歳(くるみざわちとせ)に声をかけられ、バズるMVを取って欲しいと頼まれる。
彼女は音楽系インフルエンサーでちょっとした人気者だった。
最初は渋っていた秋都だが、徐々に制作にのめり込んでいき、AKIとして人気を得る。
過去の恋と現代の生活を交差させながら描かれる、青春ストーリー。
ネタバレ感想
私がエモいという言葉を知ったのは、菅田将暉さん主演のドラマ「3年A組 ―今から皆さんは、人質です―」からです。
そこから爆発的に広がったんじゃないかなあ。
ドラマ人気あったし。
女は才能に惚れると言われているけど、秋都はその通り2人の美少女に好かれます。
カメラマンとしての素質と才能を備えていた彼は言われるがままに動画を撮影し、のめり込んでいきます。
バズるだろう動画を配信しながらも心は闇で閉ざされたまま。
2/3くらいはあまり面白くない。
過去編はうーん。
現代編はiPhoneを駆使したり、秋都の撮影の描写が細かく、簡単に思い浮かべることができたので、作者さんの情景描写のセンスはすごいと思った。
承認欲求の強い千歳の闇の部分に焦点が合ってから、面白くなります。
秋都の撮影の描写が細かく、簡単に思い浮かべることができたので、作者さんの情景描写のセンスはすごいと思った。
芸能界は作り上げた虚像、そして賞の出来レース多いのかなと思わせるシーンも。
秋都も千歳もやりたいこと、やりたくないことをちょっとずつ修正しながら、前に進んでいく姿は良かった。
刺さる小説ではないけどiPhoneを片手に今しか読めないストーリーかも。
『だってバズりたいじゃないですか』私の評価は★2
ストーリー ★★★☆☆ 3
キャラの魅力★★☆☆☆ 2
衝撃度 ★☆☆☆☆ 1
おすすめ ★★☆☆☆ 2