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2023年2月25日土曜日

『吐息雪色』(といきゆきいろ)綾崎隼 感想・レビュー 姉妹愛が恋を結ぶミステリー

ただ彼の幸せを思う

「花鳥風月」シリーズ、今回は「雪」です。

ストーリーは独立しているので、単体で読んでも理解できます。

ですが、『初恋彗星』(星乃叶〈ほのか〉登場)はこの作品の前に読んで欲しい。

イラストは、ワカマツカオリさん。

ドーナツを咥える真奈のイラストが好き。

「花鳥風月」シリーズ、『蒼空時雨』(風夏<ふうか>登場)『旋律月下』も書いてますので興味があれば。


簡単なあらすじ

 結城佳帆(ゆうきかほ)は、ボロアパートで引きこもりの妹、真奈(まな)と住んでいる。

手がかかる妹だが、佳帆は真奈のことが大好きだ。

ある日、図書館で佳帆はある男性に目を奪わる。

図書館に似つかわしくない彼が、後に館長の舞原葵依(まいばらあおい)だと知る。

彼に恋をしていく佳帆だが、最愛の妻が失踪したというデリケートな事情を知り、心を痛める。

彼の再生だけを願おうと決めた佳帆だが、彼女にも哀しい秘密があった。


ネタバレ感想

館長は結婚していますよと忠告されたにも関わらず、彼を探しに図書館をうろつく佳帆の行動は理解できない。

さらに彼が利用すると思われるコンビニで何時間も待ち伏せしたり、家に押しかけたりとか。

奥さんが失踪中だからって、図々しいし通報案件すぎる。

その辺が読んでてすごく引っ掛かったけど、佳帆の事情を知るとなるほどと納得したし、泣けてきた。

二度読んでみたくなるストーリー。

『吐息雪色』私の評価は★3

ストーリー  ★★★☆☆ 3
キャラの魅力 ★★☆☆☆ 2
衝撃度    ★★★☆☆ 3
おすすめ   ★★★☆☆ 3




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