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2023年2月9日木曜日

『天使の囀り』貴志祐介 感想・レビュー 綺麗なタイトルに騙される!

トラウマレベルの小説

こんなにもタイトルのイメージと中身が異なるストーリーは初めて。

綺麗なタイトルに惹かれて読み、間違いだったと気付いた時には遅い。 


想像力が豊かな人ほど引きずり込まれ、気持ちが悪くなる作品です。 

でも、学術的な説明はあるものの、ストーリーは文句なしに面白く、惹き付けられます。

簡単なあらすじ

ホスピス病棟で働く北島早苗は、アマゾンから帰国した恋人高梨が変貌していく姿を目の当たりにします。

精神崩壊に陥った彼は、「天使の囀りが聞こえる」と言い出します。

そして高梨は変死し、早苗は真相を知るため奔走し、原因を突き止めるのでした。

高梨の死の原因とは?


↓ネタバレ感想↓


死恐怖症(タナトフォビア)

蜘蛛恐怖症 (アラクノフォビア)

醜形恐怖症

動物恐怖症

など、たくさんの恐怖症が出てきます。

一番恐怖だと思っていることに快感を覚え、死んでしまう。

ありえない現場。

私は集合体恐怖症で潔癖症なので…と考えたら震える。
ウアカリ


潔癖症と醜形恐怖症の2人の死に方が私は衝撃的だった。

なるほど、プロローグのアマゾンの調査からちゃんと繋がっていて、中盤以降怒涛の伏線回収。

貴志祐介さんの小説の描写は、リアルに想像できるし大好きです。

でもこの本は投げてしまうくらいグロく気持ち悪かった。

映像化は絶対してほしくないストーリー。

特に大浴場のシーンなんか無理。

依田の変貌を見た早苗が不憫すぎる。

トラウマレベルの小説です。

『天使の囀り』私の評価は★4

ストーリー  ★★★★★ 5
キャラの魅力 ★★★☆☆ 3
衝撃度    ★★★★★ 5
おすすめ   ★★★★☆ 4

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