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2023年2月25日土曜日

『旋律月下(せんりつげっか)』綾崎隼 感想・レビュー ifを考えずにはいられない

初恋を引きずる男性が主役

「花鳥風月シリーズ」のミステリーです。   

イラストは大好きなワカマツカオリさん。

シリーズは順番通りに読まなくても単体で完結しているので大丈夫。

ちなみに私はこの作品から読んで、舞原って何だ?と思ったけど理解できました。

同シリーズの『蒼空時雨』『吐息雪色』も、良かったら。


簡単なあらすじ

転校生の望月洋平(もちづきようへい)は、クラスメイトの舞原月乃(まいばらつきの)に恋をする。

放課後、図書室で静かに本を読んでいる月乃と、少しずつ親しくなっていく洋平。

教室での彼女はちょっと近寄りがたいけれど、図書室では違っていた。

彼女が難関レベルの美浜高校を受験すると聞いて、必死で勉強する洋平。

そんな時、月乃が双子だと知る。

受験前に父の転勤が決まり、彼女と離れ離れになってしまうが、きっと会えると信じていた。

果たして洋平の恋の行方は?


ネタバレ感想

だいぶ端折りますが、まとめるとこんな感じ。

if side.A …静岡の国立大学に通う洋平。

          月乃は大阪大学。

          洋平と同じ大学に今宵(こよい)がいた。

             今宵の家に遊びに来た月乃と連絡先交換し、やり取りが日常化する。

         大学4年、月乃に告白し交際スタート。

         新潟での遠征就活中、偶然月乃に遭遇し違和感を覚える。


if side.B …浪人を経て大阪大学に合格、会いたかった舞原月乃と再会。

          サークル活動で怪我をし、熊本で入院している彼女の元へ駆けつける。

          それから1年後に告白し、交際スタート。

          月乃との結婚は婿養子が条件。

          彼女の苗字が舞原(東日本の財界を牛耳る一族)だと両親に話す。


ifの使い方、そう来たかー、すっかり騙されました(笑)

洋平の今宵に対する態度やしつこさは好きになれない。

月乃と今宵、家族でも間違うほど見た目はそっくりなのに、性格は正反対。

洋平が本当に好きになった相手は今宵だと思うのに恋愛ってうまくいかない。

一途な人は素敵だと思うけど、この2人はしつこい(笑)

どのキャラも好きじゃなかったけどストーリー構成は好き。

『旋律月下』私の評価は★2

ストーリー  ★★★☆☆ 3
キャラの魅力 ★☆☆☆☆ 2
衝撃度    ★★★☆☆ 3
おすすめ   ★★☆☆☆ 2 


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