家族愛か復讐か
AID(非配偶者間人工授精)に触れている作品。
天祢涼(あまねりょう)さん、初読みの作家さん。
「殺したか」の呟きにどんな意味が?
伏線と疑惑が絡むミステリ小説。
あらすじ
川崎区の廃ビルで身許不明の中年男性の遺体が酔っ払いたちに発見される。
事件性なしと早々に判断されたが、刑事の滝沢圭(たきざわけい)は引っかかりを覚えた。
死亡推定日時と遺品の壊れた腕時計が示す日付とのズレに事件性を疑っていた。
ゴリ押しで解剖に回すが、そこでも事件性なしと言われる。廃ビルイメージ
そこに、遺体を引き取りに来た葬儀屋・御木本悠司(みきもとゆうじ)が、自分の父親だと申し出る。
さらに、遺体を目にした悠司が「殺したか」と呟いたいう証言を得た滝沢は、奇妙な偶然で片付けるには説明がつかないと踏む。
果たして本当にその遺体は悠司の父親なのか。
ネタバレ感想
読みやすい文章だった。
キャラの印象は、悠司が微笑みを絶やさないキレ者。
ウェディングプランナーの兄の昇一(しょういち)はおしゃれだけど、バカそうに見えた。
長岡姫乃(ながおかひめの)はクールビューティで女性受けが良いキャラだと思う。
悠司が黒幕?という疑惑に駆られ、刑事、昇一、中守(なかもり)、姫乃視点でストーリーは進む。
いやーそのオチはちょっと納得いかないなあが正直な感想。
謎が分かるとちょっと騙された感あってうーん、それはないわー。
何度も違うって書いてたよね(笑)
でも途中まではめっちゃ良かった。
悠司と姫乃と伴藤(ばんどう)さんでずっと御木本葬儀社を守ってほしい。
『罪びとの手』私の評価は★3
ストーリー ★★★☆☆ 3
キャラの魅力★★★☆☆ 3
衝撃度 ★★☆☆☆ 2
おすすめ ★★★☆☆ 3