初恋か恋人か
「花鳥風月シリーズ」5作目。
今回のテーマは「太陽」
容姿に優れ、東日本を牛耳る名家の舞原一族が今回も登場しますが、主人公は舞原サイドではありません。
舞原零央(れお)『蒼空時雨』の再登場は嬉しい。
あらすじ
村の開発リゾートを手掛ける一族の娘の為、転校生の舞原陽凪乃(まいばらひなの)は過疎化の進む朝霧村の小学校で嫌われていた。
響野一颯(きょうのいぶき)は、サッカーを通じて彼女と親しくなる。
だが、ある日誘拐事件が起きてしまう。
時は流れ、大学生になった一颯は、嶌本和奏(しまもとわかな)と交際を始める。和奏へのプロポーズを考えていた一颯だったが、ある日、長い間音信不通だった彼女と再会する。
ネタバレ感想
小学校を共に過ごした美少女と再会したら、何年も付き合った彼女をあっさり捨ててしまう主人公に驚いた。
やっぱり性格より見た目なんかいってツッコみたくなった。
零央(れお)くんは、名前出てきただけ。
そしてこのまま陽凪乃とくっ付くのかと思ったけど違ったので良かった。
でも、なぜこのタイミングで陽凪乃は現れた?
もっと前に現れてくれても良かったのにとは思った。
病院を抜け出しての夜の散歩が叔父や両親に、ドクターまで空想だと思われていた一颯。
一颯が見ていたのはどこからが現実で虚構なのか。
一颯に彼女がいなかったら、陽凪乃は付き合うつもりだったのかな。
読み手をラストに驚かせる仕掛けはすごいと思うけど、3人とも好きになれない。
ラストの部分はいらない方が綺麗かも。
大人になってからの陽凪乃は嫌な女だし、一颯は初恋引きずってるし、和奏は依存してる。
めっちゃ昔の設定かな?
田舎は怖いなーってのが感想。
『陽炎太陽』私の評価は★2
ストーリー ★★★☆☆ 3
キャラの魅力 ★★☆☆☆ 2
衝撃度 ★★★☆☆ 3
おすすめ ★★★☆☆ 3