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2024年10月28日月曜日

『この夜が明ければ』岩井圭也著 感想・レビュー 1人の遺体と6人の秘密 

この夜が明ければ (双葉文庫 ) 

お願いだから、通報しないで

季節バイト、衣食は提供されるみたいで給料も良い。

でも私にはこの仕事無理。


魚と血と刃物、そして周りに何もない場所、知らない人たちと2カ月の共同生活。

人には隠したい過去がある。

1人の遺体が見つかった為、暴かれていくそれぞれの過去。

長い一夜のサスペンス。


あらすじ

北海道で魚を捌く季節バイトに集まった20代~30代の七人の男女。

同じ宿舎に泊まり、気が合う合わないはあるものの表面上はそんなにトラブルもなく日々を過ごしていた。

だが、ある晩一人が遺体となって見つかり、警察を呼ぼうとした工藤秀吾(くどうしゅうご)はみんなから通報を阻止される。

それぞれ、全員警察を避ける訳あり人間だった。


一夜にして世界が反転。

そして犯人は誰?



ネタバレ感想

こういう季節バイトではコミュ力を発揮するのがいいか、誰とも交わらず静かに過ごす方がいいのかどっちなんだろう。

数ヶ月でリセットするしもう二度と会うことないメンバーだけど、楽しく過ごせた方がいい。

だけどやってくれたなー、単なる一人のわがままじゃないか。

疑心暗鬼に駆られたメンバーは、長い長い一夜を過ごす。

警察を避ける理由が一人一人明らかになる。

そんなことで?って思うのもあったけど思いは人それぞれ。

シュウは苦手だけど、一番無害を装っていた高井戸唯(たかいどゆい)がズルくて嫌いだ。

亮(りょう)と彩子(あやこ)さんは同情の余地あり。

サトマリとシュウは自分次第。

誰にも共感できないし、みんなそれでいいの?って終わり方だった。

性格はそんなすぐ変わるわけでもないし関係はすぐ破綻しそう。

このメンバーを雇ったバイト先が一番痛手かな。

でも一気読みで面白く読めた。

装丁も好き。


『この夜が明ければ』私の評価は★3

ストーリー  ★★★☆☆ 3

キャラの魅力 ★☆☆☆☆ 1

衝撃度    ★★☆☆☆ 2

おすすめ   ★★★☆☆ 3

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