2023年2月12日日曜日

『恋に至る病』斜線堂有紀 感想・レビュー 誰もが魅入られる少女とは

共依存に仕立て上げられた男子高生の行く先は?

共依存をテーマにしたストーリーは、斜線堂有紀さんが一番すごいと思う。

簡単なあらすじ

人気者の女子高生の寄河景(よすがけい)。

主人公の僕、宮嶺望(みやみねのぞむ)が彼女と出会ったのは小学5年生の時。

そこから、彼は周りの人と同様、景の虜になっていきます。

時折、おかしいなと感じながらも。

この本は、いかにして景が直接手を下さずに150人以上の人生を狂わせていったかが描かれていきます。

宮嶺は景を止めることができるのか?

2人の関係は今後どうなっていくのだろうか?


↓ネタばれ感想↓

私は『恋に至る病』を初版で購入したので前知識なしに読み、すごく面白くて、ラストについてどう思ったか友人と話しました。

後に帯で『ラスト○○の衝撃』と書いてあって、ネタバレしてる、それまでの流れが面白いのにって残念に思いました。

景が怖いのは、罪悪感の欠片がないところ。

分かっていながらも、それでも景が好きという宮嶺の思いも切なかったです。

同じ共依存でも同作家さんの『私が大好きな小説家を殺すまで』は、また違った余韻を残します。

『恋に至る病』私の評価は★4

ストーリー  ★★★★★ 5
キャラの魅力 ★★★★☆ 4
衝撃度    ★★★★★ 5
おすすめ   ★★★★☆ 4


実写映画化(2025年10月24日公開)されました。
景の恐ろしさもそんなになく、ラストの解釈は純愛推しでした。
小説が好きなら物足りないかも。


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