劇的に変わる世界の中、変わらない主人公
主人公のかのんは、成長しない。
好きな先輩も、クソ(笑)
宇宙生物のゼリーのイメージ |
そこに宇宙生物との戦いを入れてしまうというめちゃくちゃな設定。
でもストーリーは破綻せず、ちゃんとまとまってるのがすごいのがこの作品。
あらすじ
高月かのん(こうづきかのん)は、高校時代から境宗介(さかいそうすけ)に恋をしている23歳の女性。
境先輩は、宇宙生物ゼリー(エイリアン)と闘うSLC所属のエリート戦闘員。
強くてイケメンで優しい境先輩は、メディアに良く登場する人気者になっていた。
彼との再会を機に、かのんのストーカー気質が病的になっていく。
ゼリーとの戦いは、肉体を著しく損傷させていき、その度に「修繕」という形で回復させていく。
その「修繕」には、肉体の回復は文句なしだけど、心を変化させてしまうデメリットがあった。
先輩も例外ではなく、変わっていく。
ネタバレ感想
宇宙人の襲来で世界は劇的な変化をもたらしている。
だけど、かのんの考えることは先輩だけ。
先輩が出したゴミを回収し、コレクションしている常軌を逸した行動も。
それでも見捨てない弟、両親の愛はすごい。
でもそんな周りのことをお構いなしに、先輩への思いだけで突き進み、迷惑をかけまくって生きているかのん。
かのんに対して終始いらいら。
主人公を応援したくない作品(笑)
先輩も変わる、世の中は変わる、だけど、かのんだけは変わらない。
初穂の暴走はやりすぎだけど。
かのんには、はっきり言って共感できない。
気持ち悪いとさえ思う。
彼女はモテないわけじゃない、何で先輩なのって思ってしまう。
境先輩は変化していったからこそ、かのんに興味を示します。
結末にいらいらしちゃうけど、SF×不倫という初めてのジャンルのストーリーは楽しめた。
このタイトルは本当すごい。
ちゃんと回収したもの。
『あげくの果てのカノン』私の評価は★3
ストーリー ★★★☆☆ 3
キャラの魅力 ★★☆☆☆ 2
衝撃度 ★★★☆☆ 3
おすすめ ★★☆☆☆ 2