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2023年2月5日日曜日

『新世界より』貴志祐介著 感想・レビュー 人間と化け物の境界線

新世界より


私の好きな小説、トップ3

大長編(上・中・下)の作品ですが、上巻から即引き込まれてすぐに読み終えました。

大人が隠し事をしながら閉ざされた世界で育つ子供たち。

弱い子供、そして人に災いをもたらしそうな子供は早々に排除されていく世界。

その中で早季(さき)たちのグループは、好奇心旺盛で有望だったゆえに、混乱を来たす元凶になっていく。

簡単なあらすじ


町で生まれた仲良し5人組。

決して町の外には出てはいけないという制約を受けながら日々を過ごす子供たち。

記憶を操作されながら、いなくなった友人を忘れて日常生活に戻っていく。

夏季キャンプをきっかけに、早季たちは町の様相を疑い始めた。

真相を知った早季たちは?

安全だった町は襲撃され、思わぬ展開になっていく。

人外との戦い、そして、人間の浅はかさを唄う作品。
神栖66町の民家のイメージ

伏線も凄く、何度でも読み返したくなるストーリー。


↓ネタバレ注意↓


私は将来有望とされていた瞬(しゅん)の退場が悲しすぎてめっちゃ泣きました。

彼をどうやったら助けることができただろうとそればっかりを考えます。

夏季キャンプでのナイトカヌーの描写が美しく印象的でした。



早季と瞬の恋がすごく切ない。

2人の別れのシーンは胸が痛いです。


アニメ化は、世界観を壊さず上手く作っていたなと思いました。

『新世界より』私の評価は★5

ストーリー  ★★★★★ 5 
キャラの魅力 ★★★★★ 5
衝撃度    ★★★★★ 5
おすすめ   ★★★★★ 5


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