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2023年2月18日土曜日

『ROUTE END』(全8巻)中川海二 感想・レビュー 予測不能なサイコサスペンス漫画,特殊清掃員という職業

ラストの好みは分かれるかもしれない

一見何の感情もなさそうな人物がカラー表紙を飾っていますが、彼らの背景はとても切ない。

漫画にはそんな奴ばっかりいないよとばかり、イケメンと美女が多く出てきますが、『ROUTE END』は出て来ません。

何となく町ですれ違ってそうと思える平凡な容姿の人たちがばかりです。

そのため、ストーリーにのめり込みやすく、リアリティもすごくありました。

「特殊清掃員」という聞きなれない職を理解することができます。


あらすじ

特殊清掃員として働いている春野太慈(はるのたじ)の町では、凄惨なEND事件」が起きていた。

この事件は、未だに容疑者さえ絞れておらず、遺体をバラバラにしてENDの文字を作っていた。

ある日、春野は社長の橘の指示で、END事件の現場の清掃へ向かう。

腐敗した体液が染みついた床を張り替えようとした彼は、白骨化した遺体を発見する。

そして、橘とは連絡が付かなくなってしまう。

果たしてEND事件の犯人は?

橘はどこに消えたのか?

謎が謎を呼ぶサイコサスペンス。


ネタバレ感想

春野たちがなぜ特殊清掃員として働いているか、その背景を知ると胸が苦しくなる。

そして彼が出会う女刑事の五十嵐秋奈(いがらしあきな)。

彼女も春野と意外な接点が見つかりますが、彼女もまた辛い過去を背負っていました。

まず、社長の橘が謎。

カウンセラーも絡んできて、どんどんストーリーは混乱し、次から次へと衝撃を受けます。

春野と五十嵐刑事との絡みだけ、和む感じでした。

絵のタッチは女性受けしませんが、すごく面白い作品。

ただ、スピリチュアル的な解決は好みじゃなく、分からない所も多かった。

好きな人は好きかもしれないです。


『ROUTE END』私の評価は★4


ストーリー  ★★★★☆ 4
キャラの魅力 ★★★★☆ 4
衝撃度    ★★★★★ 5
おすすめ   ★★★★☆ 4

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