ただ好きになっただけなのに…
アンデルセン童話の「人魚姫」は、ざっくりと書けばこのようなあらすじ。
この童話をベースに描かれる『月の子 MOON CHILD』は、現代版おとぎ話のよう。
簡単なあらすじ
売れないダンサーのアートは、交通事故を起こす。
そのせいで記憶を失った少年ジミーを罪悪感から引き取り、奇妙な同居生活を送る。
ジミーの周りではゴーストが出現したり、壊れた時計が直ったりと奇妙な出来事が起こっていた。
ジミーの行動で地球の未来が変わってしまう?
人間と人魚たち、そして地球の運命が描かれるファンタジー。
↓ネタバレ感想↓
ベンジャミンが本当に美しく見惚れてしまいますが、人魚姫同様、好きな男性には振り向いてもらえず、切なくなります。
人魚姫(セイラ)の子供が3人という設定も面白く、関わる人間たちの関係性の変化が見応えありました。
アートに恋をしてしまったため、地球を破滅に導いてしまうベンジャミン。
セツの為に、地球を賭けて魔女と契約したティルト。
それぞれの思いが交差する切ないストーリーが、清水玲子さんの綺麗な絵によって描かれています。
- ジミー×アート
記憶喪失のジミーと口は悪いけど世話焼きのアート、2人の日常がとても微笑ましくて好き。
- ジミー×ショナ
ジミーの正体を知ったショナの溺愛ぶりが面白い
- セツ×ショナ
この2人の関係が変わっていくのが良かった。恋の結末にすごく泣けた。
ヒール役であるティルトが、ベンジャミンの無邪気さに傷付いていたと知ると憎めくなる。
一番かわいそうなのはティルトに乗っ取られたギル・オウエンかも。
『月の子 MOON CHILD』私の評価は★5
ストーリー ★★★★★ 5
キャラの魅力 ★★★★★ 5
衝撃度 ★★★★☆ 4
おすすめ ★★★★☆ 4