夢と現実の境界線
この小説を読んで、夢の話を聞かされて、ふーんって流して聞くのやめようって思った(笑)
ミシンの発明に夢が一役買ってるとか!
ダリの不思議な絵は、夢で見たやつだとか。
❞まだ正体を見せていない『悪意』が、この世界には潜んでるかもしれない❞
この一文から一気に面白くなります。
あらすじ
蝶野恭平(ちょうのきょうへい)は、今や人口の2割が愛用していると言われている快眠サプリ「フェリキタス」を服用していた。
ある日、恭平はサプリの会社から郵便を受け取り、『プロジェクト・インソムニア』(不眠症計画)の参加を打診される。
それは、年齢、性別、属性の異なる七人が、九十日間夢を共有するというものだった。
頭にチップを埋め込み、≪ユメトピア≫の≪ドリーマー≫となった恭平たちは、思いのまま物を≪クリエイト≫できた。
そこは間違いなく理想郷のはずだった。夢の中で殺人が起きるまでは。
ネタバレ感想
伏線が至る所にあったのに、全然気付かなかった。
私は人見知りだけど、報酬が二百万なので、三ヶ月頑張れるかも(笑)
もちろん絶対死なない条件付きで。
そう思って参加したメンバーだったのになあ。
有機物、無機物関係なく、物を具現化(クリエイト)できるという設定が面白い。
ゲームの世界そのものだし、何にでもなれる。
胡蝶で夢か現実かを確認する設定もファンタジーぽくて好き。
ドリーマーたちは現実で接触してはいけないなどのルールがあったり、都市伝説を絡めたりと、虚構だったり現実であったりと混乱させられてこの世界観にはまった。
恭平がユメトピアのミナエを気にしてるので彼女とくっつくのかなって思ってたら、恋人いたんかいってなった。
でも恋人の彩花の行動が謎だったり、眠って見る夢じゃなく、人生の夢についても言及したりと、あらゆる角度から興味を持った。
彩花の拳銃はこのままでいいのか気になったけど、こういう夢の実験は既に行われているかもしれない。
『プロジェクト・インソムニア』私の評価は★4
ストーリー ★★★★★ 5
キャラの魅力 ★★★☆☆ 3
衝撃度 ★★★★☆ 4
おすすめ ★★★★☆ 4
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