2023年6月6日火曜日

『蒼き太陽の詩1 アルヤ王国宮廷物語』日崎アユム 感想・レビュー 選ばれた剣士たち

 双子の王子の争い

剣が使う人を選ぶというアーサー王伝説に絡め、仲の良い双子の兄弟の争いがどうなるか気になるところ。

1巻の表紙は燃え立つような蒼い髪の持ち主、ソウェイル。

カバー絵はとても魅力。


あらすじ

砂漠の楽園アルヤ王国が、サータム帝国の属国となって三年。

かの戦乱を生き延びたのは第二王子フェイフューだけと思われていた。

だが、密かに王妃から託された第一王子ソウェイルを赤将軍ユングヴィが匿っていた。

アルヤの民の心の拠り所である『蒼き太陽』の帰還に喜ぶ宮廷だったが、帝国の総督ウマルは、彼ら王子二人に残酷な条件を突きつけた。

果たして王に相応しいのはソウェイルかフェイフューか、波乱の物語が開幕。

女将軍イメージ


ネタバレ感想

戦いメインというよりは、人間関係を重視しているようで、1巻まるごとプロローグという感じ。

ストーリーはさほど進まず、人物紹介のような感じ。

視点がころころ変わるし、キャラが多いので少し混乱。

ユングヴィの性格が受け入れられるかどうかでストーリーにハマれるか決まりそう。

彼女の行動にいちいち苛ついてしまう。

さらに、十神剣の将軍たちの掛け合いが少し寒く、しつこい。

双子のどちらかが性格悪いのかなと思ったけど、どちらも良い子なのが意外。

頭が良く王子の器にぴったりなのが、フェイフュー。

見た目と剣の声を聞くという素質を持っているのがソウェイル。

長い間不在だった紫将軍の候補が現れた辺りから面白くなった。

王子どちらかの視点で読みたいな。

続きを読むかどうか迷うが、王子たちがどう争っていくのか気になるし、2巻購入済みなので読んでみる。

『蒼き太陽の詩1 アルヤ王国宮廷物語』私の評価は★2

ストーリー  ★★★☆☆  3
キャラの魅力 ★★★☆☆  3
衝撃度    ★★☆☆☆  2
おすすめ   ★★★☆☆  3

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