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2023年3月21日火曜日

『海神の花嫁』(全8巻)小純月子 感想・レビュー 海神じゃなかった人間だった

 箱庭で繰り広げられる愛憎劇

だから田舎って嫌なんだと思える作品。

1人の男性を巡っての三角関係が描かれる。

双子で同じ男性を好きで、風習とか。

ドロドロした恋愛劇に、これでもかという毒親が登場(笑)


あらすじ

約1000人が暮らす小さな島、真栄島(まえじま)。

この島は、海神様が造った「箱庭」だと伝えられる。

海神様の子孫の高良家の次期当主、高良朝和(たからともかず)と、花や虫を通じ親しくなっていく大里凪(おおさとなぎ)。

小学生時代の2人は毎日のように遊び、幸せな日々を過ごしていた。

だが、朝和の後ろ盾である祖母の英子が亡くなってから、2人は疎遠になる。

そんな折、「海神の巫女」に凪の双子の姉である稔(みのる)を迎えたいと高良家から申し出が。


ネタバレ感想

面白かったのは子供時代かなあ。

主役は凪だけど、稔目線で読むと、2人に長年裏切られてきたんだよなあ。

最初からはっきり2人は思い合っていると聞いたら、稔は身を引いていたと思う。

コミュ力はあるけど、頭が良くないせいか、旧家のいじめの対象になってた。

周りは味方がいなくて、唯一味方だと思っていた義母にもいいように翻弄されて、高良の帰りをじっと待つ身。

凪は最初身を引いたけど、好きなことを学んで、毎日活力漲ってたけど、ずっと高良に思われていた。

朝和がどんどん変態化していってるし、イケメン枠から外れてきた(笑)

弟の朝幸(ともゆき)は図太く生きていきそうなので、そこは安心(笑)

稔もなんかうまい具合に塩町(しおまち)と恋愛関係にされたなあって感じ。

最初は朝和と凪を応援していたけど、意地張りすぎて遠回りしすぎてめんどくさかった。

幻想的な洞窟
朝和は結局、稔を手にかけてたのか。

婚姻の儀は綺麗だったなあ、そこはもっとページ割いてほしかった。

ドロドロ恋愛劇じゃなくて、幻想的なシーンがもっと見たかった。

タイトルのイメージと違った。


『海神の花嫁』私の評価は★2


ストーリー  ★★☆☆☆  2
キャラの魅力 ★☆☆☆☆  1
衝撃度    ★☆☆☆☆  1
おすすめ   ★★★☆☆  3



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