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2023年2月6日月曜日

『マリオネット』(文庫版全4巻)愛田真夕美 感想・レビュー 残酷で美しいストーリー

マリオネット

誰もが魅了される少年ダニエル。彼は悪魔なのか天使なのか

 1980年代に連載されたコミックですが、ストーリーがしっかりしていて面白い。

ジャンルで言うとホラーかな。


簡単なあらすじ

主人公のダニエルの美貌と伯爵の地位に魅せられた人たちが破滅の道へ辿っていくストーリー。

そのため、彼はいつしか悪魔とまで呼ばれるようになります。

少年のダニエルは悪戯心でつい人を唆したりもしますが、傷ついたりもします。

幼少期、彼は義母に翻弄され、大好きだった姉にも裏切られ、周りの人間を誰も信用できなくなっています。

またサブタイトルが良く、「鳶色の童話」から私はハマりました。

「ガラス細工の森」は本当に悲しいストーリーでした。

欲望渦巻く世界で、ダニエルは人を信用できるのか?


↓ネタバレ感想↓

近づく者には冷たい視線を向け、わがままでやりたい放題のダニエルですが、アンティエーヌという少女に出会い、彼は少し変わります。

性格も可愛らしく天使のような彼女は、ある殺害シーンを目撃してしまったため、悲劇の道へと歩みます。

だけど最後まで自分の運命を呪わず、綺麗な心のままダニエルの腕の中で亡くなるという衝撃的な結末を迎えます。

この2人の微笑ましいシーンをもっと見たかった。

『マリオネット』私の評価は★5

ストーリー  ★★★★☆ 4
キャラの魅力 ★★★★☆ 4
衝撃度    ★★★☆☆ 3
おすすめ   ★★★★☆ 4



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