2023年3月19日日曜日

『リアクト』法条遥 感想・レビュー 『リライト』が好きなら読むのやめとこ!

 全てが覆される

re~シリーズ第三作。

リライト』で余韻に浸ったのは何だったのか。

はっきり言って読んだの後悔した。

過去に戻って止めたいくらいだ。

リビジョン』から何となく嫌な予感はしてたのに。


あらすじ

西暦3000年、タイムパトロールの職に就くホタルは、行方不明の科学者の捜索任務に当たる。

過去が見えるという坂口霞(さかぐちかすみ)に接触したホタルは、1992年に「保彦」という少年が、ある本を探していることを聞く。

そこで、本の作者とタイトルを調べるホタルだが、パラドックスに巻き込まれ、未来に帰れなくなってしまう。

呆然とするホタルは、ある少女の助けを借りることになった。


ネタバレ感想

前2作を読まないと分からないストーリー。

ただし、読んでいても混乱(笑)

そこで私なりのメモを箇条書きで。

「リライト」≠「時を翔ける少女」


桜井…委員長

N中学校2年4組に園田保彦(そのだやすひこ)という転校生は来なかった。

坂口穂足(さかぐちほたる)が転校生。


友恵…西暦3000年からの未来人?

1人の科学者が失踪(2311年)

小さな一条保彦(いちじょう)に小瓶を渡し、美雪(みゆき)をお願いと言う。


ホタル…タイムパトロール

坂口霞(鏡に閉じ込められている)と話す。

ある科学者は、300年間失踪している。

霞、双子の弟との間「保彦」授かる軸がある。

勤め先の本屋で会った少年も「保彦」、そのあと地震。

霞は本のことを鏡に聞く。

タイトルと作者は誰?


「リライト」の作者は岡部蛍?

検索して見つかった2002年の静岡駅周辺のカラオケ店にホタルは飛ぶ。

カラオケの部屋のドアから出てきた黒コーデの彼女は、ホタルを「美雪」と呼んだ。

1992年夏、ホタルはパラドックスに巻き込まれて帰れなくなる。


ホタルと過去の雨宮(名乗ってない、名前複数ある)と穂足で協力。

雨宮から前後破れた本を指示通り、2311年の倉庫のような場所に置く。

ホタルが去って数十秒後、彼がその本を手に取る。


美雪…ペンネーム高峰文子(中学時代の親友が使っていた)

大学4年「時を翔る少女」を執筆して応募。

岡部蛍著「リライト」に似ていた。

彼女とは8年前に会った。

リライトの内容は、私(大槻美雪)が、1992年彼との約束を守るべく、携帯電話を用意するところから始まる。

そして、クラスメイト全員が彼と過ごし、本を探す約束をし、夏祭りを経験し、過去がリライトされるところで終わる。

この話は、雨宮友恵と私しか書けない。

保彦が記憶を残したかったのは美雪のみ。


坂口穂足…霞が結婚した相手坂口清の実の妹、穂足は霞が見えない

雨宮家に居候。

雨宮友恵は、読書が趣味の暗い少女の印象だったが後に仲良くなる。

霞(義姉)の姿が見えない話を友恵にする。

霞は邦彦との間に保彦を作らないといけないが、近親相姦になるので穂足の兄と付き合ってる。

後に保彦と穂足が関わるため、霞の姿が見えないのでは?

保彦が生まれる未来が正解?なぜなら1992に大勢出現し、本を探していた。

そこで、こう解釈すれば辻褄合うかもと友恵が考えた話が「リライト」

霞から穂足に連絡が入る。

別の時間軸の霞に知らされた内容は、1992年の7/1~21まで2年4組にいてはならない。

友恵の後押しで駆け出した穂足は、転校生とすれ違う。

転校生は園田保彦。


保彦…科学者(元凶?)

友恵の「リライト」を読み震える。

なんでこんな回りくどいことをと問う友恵。(自分で作っておきながら)

誰が作者か分からないから共有しないとと保彦。

友恵の背後に現れたホタルを見て、保彦逃亡。

ホタルは、友恵に事情聴取。

未来の銃を突きつけるが形違うので友恵は何それ状態。

なぜ、漆黒の女性は銃と知ってた?(それは未来の友恵だから)

さっき話してた人物の名前を聞いたホタルは、未来に戻れなくなった。


友恵が戻れるためのアドバイスをホタルにする。

まず最初に2年4組に暗示をかけ、雨宮友恵がいなくても平気な状況を作る。

ホタルを穂足として家に連れていく友恵。


霞が大勢の保彦を見た情報を元に友恵は「リライト」を執筆。

その通りに保彦が転校生としてやってくる。

保彦はリライトの通りにしようとしていると友恵はホタルに話す。

保彦が科学者かどうかDNAを手に入れる。

リライトの通りにしないと「時を翔ける少女」が出版されない。

だが、最大の難点は大槻美雪はいないってこと。


穂足の元にも保彦が現れる。

火葬場でそれどころじゃないが、2年4組だからとしつこい保彦。

数日後、兄のバイトを口利きしてくれた一条夫妻が現れる。

1歳の子供を抱っこしていて、名前を保彦だという。

その際、保彦は手にやけどをしてしまう。

数日後に再び現れた保彦に、火傷の跡が出現。


両親を亡くしたため、相良家へ引き取られた穂足。

長男と結婚し相良穂足となる。

そして、大槻美雪の担当編集者になる。

一条保彦と園田保彦は同一人物だと分かる。


後付けしたんだろうなという設定もあるし、一人称が変わるし、時系列が分からなさ過ぎて、さらに推敲しているか謎。

ペンネームもあって、誰が誰なのか混乱。

メモ書いても意味わからん(笑)

名前を3人ホタルにする必要はあるのか。

衝撃を受けたのは、美雪はいないってこと。

保彦の性格はうざかった。

そして、友恵は頭の良い子だった。

新キャラの穂足は果たして必要なのか。

難解だけど面白いんだよな、タイムパラドックスものは。

次巻で最終巻なので、すっきりしたらいいなあ。


『リアクト』私の評価は★3


ストーリー  ★★☆☆☆ 2
キャラの魅力 ★★☆☆☆ 2
衝撃度    ★★★☆☆ 3 
おすすめ   ★☆☆☆☆ 1





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