純粋な愛は伝わるのか?
とりあえず、主人公の毒親が胸くそ悪い。
お金で人は変わってしまう。
だけど、ただ傍にいたいと思う気持ちを証明できない辛さ。
主人公は中学生なんだけど、あまりにも重い。
あらすじ
サナトリウムのおかげで財政が成り立っている田舎で、将来に価値を見出せずに暮らす中学生の江都日向(えとひなた)。
彼は、毒親のせいでその日暮らしの日々。
そんな彼が出会ったのは、サナトリウムに入院している女子大生前に現れたのは都村弥子(つむらやこ)。
二月の鯨のネーミングセンス好き |
身寄りがない彼女は、死後三億で売れる『自分』の相続を彼に持ち掛けた。
相続の条件は、チェッカーというゲームで彼女に勝つこと。
次第に彼女との距離が縮まっていくエトだが、運命に抗えるはずもなかった。
ネタバレ感想
エトの前だけサバ系女子を演じている弥子さんが切ない。
エトの家庭環境の劣悪さよ。
こんな酷い親いるの?って思うかもしれないけど、いるんですよ。
簡単に家庭環境のイメージができるから読んでいて苦しかった。
ただ、サナトリウムのスタッフが良い人たちで救われた。
弥子さんがなぜエトに全て渡さなかったのか、色々考えてしまう。
でも、彼が田舎を出るきっかけを作ってくれた。
晴充(はるみつ)もしかして悪い奴?って勘ぐってた私は性格悪すぎる。
敢えてダメ出しするなら、タイトルは違う方が良かったかな。
読んだら意味合いが全然違ったから。
『私が大好きな小説家を殺すまで』『恋に至る病』と合わせて、共依存シリーズって言われそう。
余韻を残す作品ばっかりなんでハマります。
『夏の終わりに君が死ねば完璧だったから』私の評価は★3
ストーリー ★★★☆☆ 3キャラの魅力 ★★★☆☆ 3
衝撃度 ★★★☆☆ 3
おすすめ ★★★☆☆ 3