2023年3月25日土曜日

『ふしぎ遊戯』(全18巻)渡瀬悠宇 感想・レビュー 四神と二十八宿を扱ったとんでもなく面白い漫画

古代中国のイメージ

恋愛、友情、バトルをコミカルに描く異色の少女漫画

二十八宿がキャラの名前になっているので、すんなり覚えられるし星に興味が出る。

身体に文字が浮かび特殊能力を持っているキャラが、巫女を守って滅びそうな国を救うのがベースに話が進む。

漢字の勉強にもなる。

さらに親友同士が敵対し、朱雀VS青龍で争う形になり、そこにドラマがあり、同じ人を好きになってしまうという三角関係、まあドロドロ。

でもコミカル要素もあるので、読みやすい。

キャラは多いけれど、ちゃんと描き分けができてるから大丈夫。

本から別世界に行くという設定が面白く、映画「ネバーエンディングストーリー」が好きな方ならおすすめ。

こちらは古代中国に飛びます。

読む順番は『ふしぎ遊戯』→『ふしぎ遊戯 玄武開伝』(全12巻)→『ふしぎ遊戯 白虎仙記』(既刊1巻)を推奨。


あらすじ

中学3年の夕城美朱(ゆうき みあか)と親友の本郷唯(ほんごう ゆい)は図書館で四神天地書という書物を開き、物語の世界へと吸い込まれる。

そこは、古代中国のような異世界の紅南国だった。

危ないところを、額に鬼の字を浮かび上がらせる青年、鬼宿(たまほめ)に助けられる。

現実世界に戻った2人だが、美朱は受験のことで母と揉め、再び本の世界へ入ったまま戻れなくなってしまう。

美朱は倶東国(くとうこく)と一触即発状態の紅南国(こうなんこく)の皇帝である星宿(ほとほり)に頼まれ、朱雀の巫女となり、朱雀を召喚し、願いを叶える決意をする。

まずは、朱雀七星士を探すところから始まった。

一方、美朱を助けるために、唯は入れ違いで倶東国に入り、様々な誤解から青龍の巫女になった。

そして、朱雀側の美朱と争う形になってしまう。


朱雀&青龍七星士

朱雀七星士

鬼宿…お金が大好き。恋愛に鈍感。憲法が得意。額に「鬼」の字。

星宿紅南国の若き皇帝で、ナルシスト。左の首筋に「星」の字。

朱雀

柳宿(ぬりこ)…最初、美朱と犬猿の仲だった。怪力の持ち主。左胸に「柳」の字。

井宿(ちちり)…朱雀七星士の相談役。顔に傷跡がある。瞬間移動や変身が得意。右膝に「井」の字。

翼宿(たすき)…鉄扇で炎を操る。関西弁を話す。右腕に「翼」の字。

軫宿(みつかけ)…2メートル近い長身。治癒能力に長けている。寡黙。左掌に「軫」の字。

張宿(ちりこ)…朱雀七星士の最年少だが、頭脳明晰。字が出ている時だけ冷静。左足の甲に「張」の字。


青龍七星士

心宿(なかご)…異民族。倶東国将軍。あらゆる武術に長けている。額に「心」の字。

房宿(そい)…雷を操る。心宿とは体の関係。左太腿に「房」の字。

青龍

亢宿(あみぼし)…張宿と名乗って、朱雀七星士に入り込んだスパイ。右肩に「亢」の字。

角宿(すぼし)亢宿の双子の弟。兄と比べ、精神的に脆弱。唯を慕う。左肩に「角」の字。

氐宿(とも)…貝で幻覚を見せる術を使う。奇抜なメイクをしている。右下腹部に「氐」の字。

尾宿(あしたれ)…鋭い爪と牙を持つ巨大な獣。右腰に「尾」の字。

箕宿(みぼし)…見た目は赤子だが、邪法を操る。襟首に「箕」の字。


ネタバレ感想


七星士(仲間)探しの旅が面白く、それぞれのキャラに特徴がある。

朱雀と青龍どちらが先に召喚できるかを争う。

だが、巫女は四神に食われてしまうという衝撃の事実が明らかになる。

国を救いたい、でも死んでしまうという葛藤。

さらに、鬼宿をめぐっての三角関係も目が離せない。
そして、いくら思い合っても美朱と鬼宿は結ばれない事実も。

柳宿のシーンは大泣き。

ただ、私の中で2部はなかったことにしています。

1部だけを何度もリピート。

美朱が大好きで突っ走る鬼宿が好きだから。

人間の彼はネガティブ思考だし、キャラ違う。

私の好きなキャラは鬼宿、角宿、星宿です。

『ふしぎ遊戯』私の評価は★5


ストーリー  ★★★★★  5
キャラの魅力 ★★★★★  5
衝撃度    ★★★★☆  4
おすすめ   ★★★★☆  4(2部なかったら5)

























0 件のコメント:

コメントを投稿

『仮面』 伊岡瞬著 感想レビュー 仮面の下の秘密

  仮面 (角川文庫) ディレクシアを知る 初読みの作家さんでした。 ページ数は多いけどすぐに読み終えました。 グロ描写ありです。 あらすじ 読字障害というハンディキャップを抱えながらもアメリカ留学の後、情報番組を中心にメディアに露出する三条公彦(さんじょうきみひこ)。 知的で爽...