舞台は再び階段島へ
3作目で魔女の正体が分かり、安達が階段島へ。
この人誰だったかなと思っても補足説明があるので、作家さん親切だなと思いました(笑)
七草の言い回しが独特なのは健在。
読後、タイトルを見ると切なくなる。
あらすじ
安達が階段島にやってきた理由は、奪い取るため。
魔女から電話を受けた七草は、このままだと階段島が崩壊すると言われます。
一方、安達は真辺に近づき理想論を語る。
七草は堀に安達のことを問うが、彼女は語ろうとしなかった。
はたして、安達の目的は?
ネタバレ感想
七草は主人公だけど何を考えているか相変わらずよく分からない。
言ってることが分かるような分からないような。
時任さんが❝君はすぐに、そんな風に逃げるね❞って言ってるけど、その通り。
トクメ先生も彼に指摘をしている。
七草との会話は解決しない、いつも何となくそうなのかという曖昧な感じで終わる。
❝本心だったけれど、同時に嘘でもあった❞
七草の心情に、え?てなる(笑)
安達の方が言っていることが分かりやすい。
だけど、安達が強固な黒、七草が脆い黒と揶揄されている。
階段島にいる魔女は幸福であることが条件。
それを奪いに来た安達を阻止しようとする七草が描かれてる。
そして、七草が3人いるなんて。
捨てられた僕(昔から階段島にいる)。捨てて捨てられた僕(主人公)。現実世界の僕。
捨てられた僕は、堀がピストルスター。
主人公にとっては、真辺がピストルスター。
七草が理解できない理由は3人だったからか。
それにしても、七草が余計なことするからストーリーが混乱する(笑)
七草はとりあえず周りに対して説明不足なんだ。
でも、今回は彼の❝会話っていうのは、なにを言わないでいるのかが大切❞って言葉が刺さった。
七草が堀の傍にいたいという思いを捨てたって小学生なのに大人びてるな。
堀がどういう流れで先代魔女から権利をもらったか。
そして階段島がどうできたか。彼女をサポートしたのは誰かに触れていた。
時任さんの過去が分かったのは嬉しい。
堀サイドの七草がいなくなったのは悲しい。
真辺が魔女ポジションに行くのは納得、彼女らしい。
今回は非常に難解だったけど4作品の中で一番面白かった。
キャラの立ち位置が分かったからね。
続きは絶対読みたいと思った。
『凶器は壊れた黒の叫び』私の評価は★3
ストーリー ★★★★☆ 4
キャラの魅力★★★☆☆ 3
衝撃度 ★★★☆☆ 3
おすすめ ★★★☆☆ 3
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