誰かに必要とされたい
『15歳のテロリスト』著者さんの作品。
1人が怖い。
1人になるのを恐れて話を合わせて。
ある日、仮想空間への招待状を受け取った。
誰が何のために作った場所か分からない。
でもいつしかそこが心の拠り所となっていった。
簡単なあらすじ
18歳の水井ハノは、少年院から退院したばかりだ。
更生を誓うが、斡旋された就職先ではうまくいかず、再び昔の仲間が集う場所へと戻って行く。
そんな時、「ネバーランドへの招待状」と記された紙切れを受けとる。
訝しながらも指示通りにゲームをインストールする。
アバターを作ったハルは仮想世界へと飛んだ。
果たしてハルの行く末は?
ネタバレ感想
ハル視点だけではなく、ネバーランドへ招待されたメンバーの視点からも描かれるのが面白い。
そして、彼らの意外な共通点にも注目。
罪は重く、色々考えさせられる。
心を入れ替えて更生しようと頑張る人もいるが、根っからの悪人もいる。
難しいテーマだ。
登場するキャラに未成年が多いからわざとなんだろうけど、総じて考えが甘いし、人を信じすぎる。
家庭環境が悪い人間は、全て犯罪者にならない。
カノンちゃんが犯罪に至るまでの過程が一番重かった。
出会う人間で人は変わる。
本音を吐き出して救われるゲームは現代には必要かも。
❝俺たちは賢くない
賢くない人間のくせに「自分の幸せはこれしかない」とか勝手に決めつけるな❞
ショウのこのセリフが突き刺さりました。
櫂は良い人間に出会えたのに、彼は根っからの悪だった。
『15歳のテロリスト』の衝撃とまではいきませんが、未成年の犯罪について考えさせられる作品でした。
『暗闇の非行少年たち』私の評価は★3
ストーリー ★★★☆☆ 3キャラの魅力 ★★☆☆☆ 2
衝撃度 ★★★☆☆ 3
おすすめ ★★★☆☆ 3
0 件のコメント:
コメントを投稿