仕掛けられた罠に気付くことができるのだろうか
2024年2月23日公開 映画「マッチング」原作小説
監督自ら書き下ろした小説なので、読みやすい。流氷の天使「クリオネ」 |
あらすじ
ウェディングプランナーの輪花(りんか)は、幼いころ母が出て行ったため、恋愛に奥手。
漫画、小説、ライトノベルの感想を載せてます。 少しでも興味を持ったらぜひ。 レビュー評価が良い作品でも流されずに独自の視点で感想を書いてます。 逆の場合もあります。
2024年2月23日公開 映画「マッチング」原作小説
監督自ら書き下ろした小説なので、読みやすい。流氷の天使「クリオネ」 |
表紙絵がかわいくて購入。
2人の美少女と芸術家崩れのやさぐれた主人公が出てくる。
恋愛がテーマではなく、成長物語だと思った。
芸大生の秋都(あきと)は、一生に一度の恋が「感動の実話」として映画化されたことにもやもやしていた。
同じ大学に通う後輩、胡桃沢千歳(くるみざわちとせ)に声をかけられ、バズるMVを取って欲しいと頼まれる。
彼女は音楽系インフルエンサーでちょっとした人気者だった。
最初は渋っていた秋都だが、徐々に制作にのめり込んでいき、AKIとして人気を得る。
過去の恋と現代の生活を交差させながら描かれる、青春ストーリー。
私がエモいという言葉を知ったのは、菅田将暉さん主演のドラマ「3年A組 ―今から皆さんは、人質です―」からです。
そこから爆発的に広がったんじゃないかなあ。
ドラマ人気あったし。
女は才能に惚れると言われているけど、秋都はその通り2人の美少女に好かれます。
カメラマンとしての素質と才能を備えていた彼は言われるがままに動画を撮影し、のめり込んでいきます。
バズるだろう動画を配信しながらも心は闇で閉ざされたまま。
2/3くらいはあまり面白くない。
過去編はうーん。
現代編はiPhoneを駆使したり、秋都の撮影の描写が細かく、簡単に思い浮かべることができたので、作者さんの情景描写のセンスはすごいと思った。
承認欲求の強い千歳の闇の部分に焦点が合ってから、面白くなります。
秋都の撮影の描写が細かく、簡単に思い浮かべることができたので、作者さんの情景描写のセンスはすごいと思った。
芸能界は作り上げた虚像、そして賞の出来レース多いのかなと思わせるシーンも。
秋都も千歳もやりたいこと、やりたくないことをちょっとずつ修正しながら、前に進んでいく姿は良かった。
刺さる小説ではないけどiPhoneを片手に今しか読めないストーリーかも。
ストーリー ★★★☆☆ 3
キャラの魅力★★☆☆☆ 2
衝撃度 ★☆☆☆☆ 1
おすすめ ★★☆☆☆ 2
脅迫されているのになぜか犯人探しを躊躇する元家庭教師。
僕が知っている真壁はイケメンで明るく、常にみんなの中心にいるような人物だった。
結婚を控えた彼を助けてあげたかっただけなのに。
ミスリードを呼ぶミステリ。
有害植物 |
脅迫され続ける真壁。
そんな彼を助けたいと思った検察官志望の木瀬は、探偵事務所のドアを叩く。初読みの作家さんです。
主人公の木瀬が正義感たっぷりの真っ直ぐな青年。
彼のような人物は人を疑うことを知らない。
同じように家庭環境に恵まれ、頭も良く、容姿を整っていた真壁。
だが、彼はある事件をきっかけに人生が180度変わり、ひっそりと生きていく。
そんな彼と偶然出会い、昔の縁から助けようとする僕。
真壁がなぜ躊躇するのか。
彼は華やかな医大生時代、強姦事件を起こしていたのだ。
果たして彼は冤罪なのか。
事件を紐解いていくうちに行き当たる驚愕の真実。
木瀬が探偵を雇い、費用も負担するなんて良い子過ぎるし、美少女探偵の登場とか現実味ない設定だけど、ストーリーがしっかりしていてちゃんと読み応えがあった。
「知りたくなかった」と木瀬が北見先輩に言うプロローグ。
それがこんな形になって戻って来るなんて。
そしてタイトル回収。
背中がぞくっとしました。
そして私が木瀬の立場ならどうしたかと考えてしまった。
面白かった。
ひとことで言えば、読みやすい。
惑星難民Xに侵略されるという話ではなく、3人の女性の人生が描かれる。
仕事、恋愛など。
時に交差したり。
上野樹里さん、林遣都さん主演で映画公開。
設定など変更されているようなので、そちらは期待。
20xx年、惑星難民xの受け入れがアメリカで宣言される。
どこか他人事だと思っていた日本国内においても「惑星難民受け入れ法案」が可決し、連日そのニュースで持ち切りだった。
「惑星生物x」は、対象物の見た目から考え方まで全てスキャンできる。
20代の平均的な男女をスキャンさせ、「惑星難民x」として、社会に溶け込ませることをついに発表。
新卒派遣として有名企業で働く、土留紗央。
早朝のコンビニと宝くじ売り場をかけもちする柏木良子。
そして、ベトナム人留学生のリエン。
環境や境遇が異なる女性3人が、そんな社会でどう生きているのかを描く。
リエンが一番応援したいかな。
良子も紗央も好きになれない女性像だった。
彼女たちに関わる男性は暴力的で身勝手な人物が多いのだが、良子の父はカッコいいと思った。
惑星生物xが彼女たちにどのように影響するかと思いきや関係あるのは良子だけで、後の2人は特に絡まない。
知らず知らずに人間の中に混ざっているXだが、今まで悪影響もなくさらに自身がXだと気付かない人間もいる。
Xの設定いるんかなと思うくらい何が言いたいのかよく分からないストーリーだった。
スクラッチの答えは知りたかったな。
ストーリー ★★☆☆☆ 2
キャラの魅力 ★★☆☆☆ 2
衝撃度 ★★☆☆☆ 2
おすすめ ★★☆☆☆ 2
願ったのはそう遠くない街へ2人で遊びに行くこと。
そんなことも許されない2人の哀しい殺人計画の顛末が描かれた衝撃の青春小説。
❝「スタートラインの後ろから走り始めたほうが、視野は広くなる。」❞
印象的だったセリフ。
殺害された大人3人は全員クソ。
少年刑務所(14歳~) |
だけど。
狐のお面が印象的な少年犯罪。
そして、闇を抱えた少年たちに真摯に向き合おうとする大人が描かれた法廷ミステリ。
事件の真相に迫りながら、自身の信念が大きく揺らいでいく。
綺麗事で終わり過ぎてファンタジー化。
治療しても無理。
外に出したらいけない人物がいる。
少年だからって許されるのは間違いだと言ってほしかったな。
だから、主任の早霧(さぎり)の考えに共感。
ある意味妹より恐ろしい姉が逮捕されず、普通に生活しているのは恐ろしい。
その間、誰かを不幸にしているかもしれない。
漠(ばく)や茉莉(まり)はやり直せると思うが、フォックス姉妹は世の中に出してはダメだ。
姉妹の家庭環境、真昼の少年時代をもっと詳しく描いてほしかった。
周りにまともな大人がいてもフォックス姉妹は無理だと思う。
何も響いていない。
「やり直せるから少年だよ」は綺麗な言葉だけど、もやもやする。
犯罪を犯した人物より、劣悪な家庭環境で過ごしている少年少女たちを先に救ってほしいと思う。
山荘のイメージ |
"ミステリ" "閉ざされた山荘" "青春" "仲間" "作戦" "脱出" と興味をそそられるワードがたくさん。
信じられる友人って良いなと思える作品。
ぼっちの高校生、街端路人(まちばたみちひと)は文芸部の合宿で山荘に来ていた。
そこは、全体的に甘い香りに包まれ、部屋の窓には鉄格子がはまり、正面玄
初読み作家さんです。
仮面 (角川文庫) ディレクシアを知る 初読みの作家さんでした。 ページ数は多いけどすぐに読み終えました。 グロ描写ありです。 あらすじ 読字障害というハンディキャップを抱えながらもアメリカ留学の後、情報番組を中心にメディアに露出する三条公彦(さんじょうきみひこ)。 知的で爽...