就活最終選考!選ばれたエリート6人の嘘と真実
最高のチームだったはずの6人。
告発封筒をきっかけに、培った関係性が脆く崩れ落ちていく様を描いたミステリ。
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面接官と就活生イメージ |
誰にも咎めらない人生を歩んだ綺麗な人間などいない。
人は簡単に堕ち、自暴自棄になり、誰も信用できなくなる。
犯人は誰?そしてその意図とは?
何度も騙され裏切られる──。
あらすじ
成長著しいIT企業「スピラリンクス」の初の新卒採用。
狭き門を掻い潜り、最終選考に残った六人。
彼らに与えられた課題は、一カ月後までにチームを作り上げ、ディスカッションをするというものだった。
その結果、全員採用もあり得ると鼓舞され、一同は交流を深め、それぞれの得意分野を駆使し、最高のチームへと成長する。
だが、本番直前に課題の変更がメールされ、愕然とする。
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企業イメージ |
それは、「ディスカッションで一人の内定者を決める」という内容だった。
六人は、ひとつの席を奪い合うライバルになってしまう。
そして当日、最終議論が進む中、封筒が発見される。
そこには個人名と共に6通の告発文が入っていた。
ネタバレ感想
登場人物
波多野祥吾(はたのしょうご)── 立教大学経済学部。物事を俯瞰するのが得意。嶌に想いを寄せている。
九賀蒼太(くがそうた)── 慶応大学総合政策学部。爽やかな好青年。容姿端麗。リーダーシップを早々に発揮。
袴田亮(はかまだりょう)── 明治大学国際日本学部。ガタイがいい。高校時代は野球部主将。場を和ます達人。
矢代つばさ(やしろつばさ)── お茶の水女子大学教育学部。国際文化を学び、知り合いが多い。語学力に自信あり。モデル風美人。
嶌伊織(しまいおり)── 早稲田大学文学部。小柄で色白。清純系美人。
森久保公彦(もりくぼきみひこ)── 一橋大学社会学部。秀才。やや無口。眼鏡をかけている。
人事採用担当の裏の顔も見える。
相手の本質を見抜くのは100%無理。
落とした学生の中に優秀な奴は1万%いた。 |
月の裏側は汚い? |
バイトリーダー、サークルリーダー、ボランティアリーダ
ーを務めてたと豪語するのは面接あるあるで、しっかり
バレているんだと思った。
大学生の時にこの本に出合いたかったなー。
何回も騙されて展開が読めなかった。
たくさんあっただろう伏線も全然気付かなかった。
再読してもっと深く読みたい。
↓↓ 本当にネタバレするので注意 ↓↓
私なりに疑問に思ったことを自己解決してみたが、違う意見もあるかも。
Q:波多野はなぜ封筒の処分をしなかった?
A:ゲームソフトを返し忘れるぐらいだから、単純に忘れてた…?
Q:嶌は波多野が好き?
A:波多野の腹黒さを知った為、妹に嘘をついた。
嶌は、久賀に俺のことを見てたよね?と言われていた。
波多野妹に、票は好きな人に入れると言われ嶌は、鋭いと思った。そのことから、
ずっと久賀に投票していた嶌は彼が好きだったと分かる。
Q:波多野の罪は?
A:分からないまま。
Q:嶌は、波多野の前でなぜ泣いた?
A:ジャスミンティーを印象付けるためか、月の伏線を使いたかったからか??
Q:嶌は、なぜ就活生を◎に変更した?
A:疑うことを知らない彼女がどう変わっていくか見届けるため??
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私の印象の変化 |
キャラの印象がころころ変わり、何度も騙される。
ある一面だけを見て、その人を良い人、悪い人と決めつけるのは良くない。
それを月の裏側に例えていたので分かりやすかった。
矢代と袴田が良い人に変わった。
久賀は、嶌目線なので何とも。犯人だしね。
『六人の嘘つきな大学生』私の評価は★5
ストーリー ★★★★★ 5
キャラの魅力 ★★★★☆ 4
衝撃度 ★★★★★ 5
おすすめ ★★★★★ 5