あなたはオチが読めるだろうか?
結城さんの小説は3冊目。
以前の小説とはガラリと趣向を変えた作品で驚いた。
パンドラの箱 |
『プロジェクト・インソムニア』は、夢の中のクローズドサークルミステリーだし、
『名もなき星の哀歌』は、記憶売買の話なので現実離れしているため、好き嫌いが別れそう。
そこに来てこの作品は現実感のあるストーリーで、一番読みやすい。
この作品で一気にファンを増やしただろうなあ。
2023年、本屋大賞ノミネート作品。
あらすじ
有名私立高校卒、現役東大生の片桐は、家庭教師の仲介ビジネスの営業アルバイトをしている。
ある程度ノウハウを極めた結果、営業成績はトップで仕事は順調だ。
今回の訪問先は、模試の成績が芳しくないという小学6年生の男の子の家。
約束の時間に訪問するも、インターホンを鳴らしても中々出てこない。
いつもと勝手が違う訪問先に違和感を覚えながら、片桐は話を始めるが…。
(惨者面談)
ネタバレ感想・レビュー
本作では中学受験、YouTuber、マチアプ、精子提供、リモート飲み会がテーマとなっています。
散りばめられた伏線の回収の見事さ。
二転三転するストーリー。
後味は悪いけど爽快さもある現代風ミステリです。
- 惨者面談
- ヤリモク
- パンドラ
- 三角奸計
- #拡散希望
惨者面談、ヤリモク、#拡散希望が面白かった。
パンドラの真夏の親はもしかしたらと思ったのは私だけかな。
思い込みもあって、5作とも騙された―ってなるのは間違いなし。
人間は、こわい。
『#真相をお話しします』私の評価は★4
ストーリー ★★★★☆ 4
キャラの魅力★★★☆☆ 3
衝撃度 ★★★★☆ 4
おすすめ ★★★★★ 5