個人情報で最も大事なのは、記憶──。
あらすじ
ネタバレ感想
遭多夢(おうたむ)カフェのイメージ |
記憶を入れた小瓶のイメージ |
スワンプマン…考えると混乱 |
漫画、小説、ライトノベルの感想を載せてます。 少しでも興味を持ったらぜひ。 レビュー評価が良い作品でも流されずに独自の視点で感想を書いてます。 逆の場合もあります。
遭多夢(おうたむ)カフェのイメージ |
記憶を入れた小瓶のイメージ |
スワンプマン…考えると混乱 |
前作『リアクト』でめっちゃ混乱したけど、完結編にあたるこの作品で綺麗にまとまるかが見所。
主人公の小霧(さぎり)は、何度も転生を繰り返す女性。
どうやら、保彦(やすひこ)とも関係があるようだ。
最悪タイムパラドックスの結末の行方は?
小霧は、前世の記憶を持ちながら転生を繰り返す。
そのたびに同じ名前を与えらえ、気付いたらまた生まれ変わっている。
小霧は結婚式場で、スタッフから読まれた長い長い手紙に衝撃を受ける。
結論からいうと、保彦は何のために時を超えているかが分かって納得。
小霧の運命は転生を繰り返しても過酷。
式場でみんなに聞かせないで、そっと手紙を渡す方法でも良かったのでは?と思った。
結婚式で、小霧が過去に餓死したり、侍たちに犯されて死んだ時もあったっていう話なんか、聞きたくないよ。
保彦は空気読めないんかい。
保彦は、小霧のことしか考えておらず、その他全員はただのコマで脇役。
『リライト』からの答え合わせ的な話になるけど、あっちいったりこっちいったりと本線から外れる長い手紙の告白だった。
四季に例えて、説明があるのは綺麗だった。
❝夏に『美雪』が溶けてなくなり、
秋に『霞』が時間を覆し、
冬に『蛍』が舞い、
春に『小霧』が光となる。❞
でも、伏線も何もなく4作目にして唐突に現れた小霧というヒロインに驚いたわ。
どこからどこまで保彦が関わっていたのか、パトロールは全員科学者の血を引いてるとか。
美雪=ホタルだとか、曖昧だった所がはっきり分かるけど、納得いかない所もあった。
小霧の転生の呪縛が終わると、保彦が代わりに受けるんだ?
時を超えられない保彦??
1000年前に飛んだヤスヒコは禁忌の子。
彼は小霧と結ばれるはずだった?何で?とか。
保彦は小霧が好きだけど、彼女視点では兄は嫌いと書いてあったし。
付録に素敵なイラストがあったので、私なりに名前をタグ付けした。(間違ってたらすみません)
また時間おいて、4冊一気読みしよう。
そしたらまた違った感想が生まれると思う。
3作目で魔女の正体が分かり、安達が階段島へ。
この人誰だったかなと思っても補足説明があるので、作家さん親切だなと思いました(笑)
七草の言い回しが独特なのは健在。
読後、タイトルを見ると切なくなる。
安達が階段島にやってきた理由は、奪い取るため。
魔女から電話を受けた七草は、このままだと階段島が崩壊すると言われます。
一方、安達は真辺に近づき理想論を語る。
七草は堀に安達のことを問うが、彼女は語ろうとしなかった。
はたして、安達の目的は?
七草は主人公だけど何を考えているか相変わらずよく分からない。
言ってることが分かるような分からないような。
時任さんが❝君はすぐに、そんな風に逃げるね❞って言ってるけど、その通り。
トクメ先生も彼に指摘をしている。
七草との会話は解決しない、いつも何となくそうなのかという曖昧な感じで終わる。
❝本心だったけれど、同時に嘘でもあった❞
七草の心情に、え?てなる(笑)
安達の方が言っていることが分かりやすい。
だけど、安達が強固な黒、七草が脆い黒と揶揄されている。
階段島にいる魔女は幸福であることが条件。
それを奪いに来た安達を阻止しようとする七草が描かれてる。
そして、七草が3人いるなんて。
捨てられた僕(昔から階段島にいる)。捨てて捨てられた僕(主人公)。現実世界の僕。
捨てられた僕は、堀がピストルスター。
主人公にとっては、真辺がピストルスター。
七草が理解できない理由は3人だったからか。
それにしても、七草が余計なことするからストーリーが混乱する(笑)
七草はとりあえず周りに対して説明不足なんだ。
でも、今回は彼の❝会話っていうのは、なにを言わないでいるのかが大切❞って言葉が刺さった。
七草が堀の傍にいたいという思いを捨てたって小学生なのに大人びてるな。
堀がどういう流れで先代魔女から権利をもらったか。
そして階段島がどうできたか。彼女をサポートしたのは誰かに触れていた。
時任さんの過去が分かったのは嬉しい。
堀サイドの七草がいなくなったのは悲しい。
真辺が魔女ポジションに行くのは納得、彼女らしい。
今回は非常に難解だったけど4作品の中で一番面白かった。
キャラの立ち位置が分かったからね。
続きは絶対読みたいと思った。
ストーリー ★★★★☆ 4
キャラの魅力★★★☆☆ 3
衝撃度 ★★★☆☆ 3
おすすめ ★★★☆☆ 3
古代中国のイメージ |
さらに親友同士が敵対し、朱雀VS青龍で争う形になり、そこにドラマがあり、同じ人を好きになってしまうという三角関係、まあドロドロ。
でもコミカル要素もあるので、読みやすい。
キャラは多いけれど、ちゃんと描き分けができてるから大丈夫。
本から別世界に行くという設定が面白く、映画「ネバーエンディングストーリー」が好きな方ならおすすめ。
こちらは古代中国に飛びます。
読む順番は『ふしぎ遊戯』→『ふしぎ遊戯 玄武開伝』(全12巻)→『ふしぎ遊戯 白虎仙記』(既刊1巻)を推奨。
中学3年の夕城美朱(ゆうき みあか)と親友の本郷唯(ほんごう ゆい)は、図書館で四神天地書という書物を開き、物語の世界へと吸い込まれる。
そこは、古代中国のような異世界の紅南国だった。
危ないところを、額に鬼の字を浮かび上がらせる青年、鬼宿(たまほめ)に助けられる。
現実世界に戻った2人だが、美朱は受験のことで母と揉め、再び本の世界へ入ったまま戻れなくなってしまう。
美朱は倶東国(くとうこく)と一触即発状態の紅南国(こうなんこく)の皇帝である星宿(ほとほり)に頼まれ、朱雀の巫女となり、朱雀を召喚し、願いを叶える決意をする。
まずは、朱雀七星士を探すところから始まった。
一方、美朱を助けるために、唯は入れ違いで倶東国に入り、様々な誤解から青龍の巫女になった。
そして、朱雀側の美朱と争う形になってしまう。
朱雀&青龍七星士
朱雀七星士
鬼宿…お金が大好き。恋愛に鈍感。憲法が得意。額に「鬼」の字。
星宿…紅南国の若き皇帝で、ナルシスト。左の首筋に「星」の字。
朱雀 |
柳宿(ぬりこ)…最初、美朱と犬猿の仲だった。怪力の持ち主。左胸に「柳」の字。
翼宿(たすき)…鉄扇で炎を操る。関西弁を話す。右腕に「翼」の字。
軫宿(みつかけ)…2メートル近い長身。治癒能力に長けている。寡黙。左掌に「軫」の字。
張宿(ちりこ)…朱雀七星士の最年少だが、頭脳明晰。字が出ている時だけ冷静。左足の甲に「張」の字。
青龍七星士
心宿(なかご)…異民族。倶東国将軍。あらゆる武術に長けている。額に「心」の字。
房宿(そい)…雷を操る。心宿とは体の関係。左太腿に「房」の字。
青龍 |
亢宿(あみぼし)…張宿と名乗って、朱雀七星士に入り込んだスパイ。右肩に「亢」の字。
角宿(すぼし)…亢宿の双子の弟。兄と比べ、精神的に脆弱。唯を慕う。左肩に「角」の字。
氐宿(とも)…貝で幻覚を見せる術を使う。奇抜なメイクをしている。右下腹部に「氐」の字。だから田舎って嫌なんだと思える作品。
1人の男性を巡っての三角関係が描かれる。双子で同じ男性を好きで、風習とか。
ドロドロした恋愛劇に、これでもかという毒親が登場(笑)
約1000人が暮らす小さな島、真栄島(まえじま)。
この島は、海神様が造った「箱庭」だと伝えられる。
海神様の子孫の高良家の次期当主、高良朝和(たからともかず)と、花や虫を通じ親しくなっていく大里凪(おおさとなぎ)。
小学生時代の2人は毎日のように遊び、幸せな日々を過ごしていた。
だが、朝和の後ろ盾である祖母の英子が亡くなってから、2人は疎遠になる。
そんな折、「海神の巫女」に凪の双子の姉である稔(みのる)を迎えたいと高良家から申し出が。
主役は凪だけど、稔目線で読むと、2人に長年裏切られてきたんだよなあ。
最初からはっきり2人は思い合っていると聞いたら、稔は身を引いていたと思う。
コミュ力はあるけど、頭が良くないせいか、旧家のいじめの対象になってた。
周りは味方がいなくて、唯一味方だと思っていた義母にもいいように翻弄されて、高良の帰りをじっと待つ身。
凪は最初身を引いたけど、好きなことを学んで、毎日活力漲ってたけど、ずっと高良に思われていた。
朝和がどんどん変態化していってるし、イケメン枠から外れてきた(笑)
弟の朝幸(ともゆき)は図太く生きていきそうなので、そこは安心(笑)
稔もなんかうまい具合に塩町(しおまち)と恋愛関係にされたなあって感じ。
最初は朝和と凪を応援していたけど、意地張りすぎて遠回りしすぎてめんどくさかった。
幻想的な洞窟 |
婚姻の儀は綺麗だったなあ、そこはもっとページ割いてほしかった。
ドロドロ恋愛劇じゃなくて、幻想的なシーンがもっと見たかった。
タイトルのイメージと違った。
フラれたり、長い間恋人ができなかったりしたら、思ったことあるんじゃないでしょうか。
私はあります。
たとえ、虫のせいであっても出会えて、思いが通じた2人の男女のストーリー。
re~シリーズ第三作。
『リライト』で余韻に浸ったのは何だったのか。
はっきり言って読んだの後悔した。過去に戻って止めたいくらいだ。
『リビジョン』から何となく嫌な予感はしてたのに。
西暦3000年、タイムパトロールの職に就くホタルは、行方不明の科学者の捜索任務に当たる。
過去が見えるという坂口霞(さかぐちかすみ)に接触したホタルは、1992年に「保彦」という少年が、ある本を探していることを聞く。
そこで、本の作者とタイトルを調べるホタルだが、パラドックスに巻き込まれ、未来に帰れなくなってしまう。
呆然とするホタルは、ある少女の助けを借りることになった。
前2作を読まないと分からないストーリー。
ただし、読んでいても混乱(笑)
そこで私なりのメモを箇条書きで。
「リライト」≠「時を翔ける少女」
桜井…委員長
N中学校2年4組に園田保彦(そのだやすひこ)という転校生は来なかった。
坂口穂足(さかぐちほたる)が転校生。
1人の科学者が失踪(2311年)
小さな一条保彦(いちじょう)に小瓶を渡し、美雪(みゆき)をお願いと言う。
ホタル…タイムパトロール
坂口霞(鏡に閉じ込められている)と話す。
ある科学者は、300年間失踪している。
霞、双子の弟との間「保彦」授かる軸がある。
勤め先の本屋で会った少年も「保彦」、そのあと地震。
霞は本のことを鏡に聞く。
タイトルと作者は誰?
「リライト」の作者は岡部蛍?
検索して見つかった2002年の静岡駅周辺のカラオケ店にホタルは飛ぶ。
カラオケの部屋のドアから出てきた黒コーデの彼女は、ホタルを「美雪」と呼んだ。
1992年夏、ホタルはパラドックスに巻き込まれて帰れなくなる。
ホタルと過去の雨宮(名乗ってない、名前複数ある)と穂足で協力。
雨宮から前後破れた本を指示通り、2311年の倉庫のような場所に置く。
ホタルが去って数十秒後、彼がその本を手に取る。
美雪…ペンネーム高峰文子(中学時代の親友が使っていた)
大学4年「時を翔る少女」を執筆して応募。
岡部蛍著「リライト」に似ていた。
彼女とは8年前に会った。
リライトの内容は、私(大槻美雪)が、1992年彼との約束を守るべく、携帯電話を用意するところから始まる。
そして、クラスメイト全員が彼と過ごし、本を探す約束をし、夏祭りを経験し、過去がリライトされるところで終わる。
この話は、雨宮友恵と私しか書けない。
保彦が記憶を残したかったのは美雪のみ。
坂口穂足…霞が結婚した相手坂口清の実の妹、穂足は霞が見えない
雨宮家に居候。
雨宮友恵は、読書が趣味の暗い少女の印象だったが後に仲良くなる。
霞(義姉)の姿が見えない話を友恵にする。
霞は邦彦との間に保彦を作らないといけないが、近親相姦になるので穂足の兄と付き合ってる。
後に保彦と穂足が関わるため、霞の姿が見えないのでは?
保彦が生まれる未来が正解?なぜなら1992に大勢出現し、本を探していた。
そこで、こう解釈すれば辻褄合うかもと友恵が考えた話が「リライト」
霞から穂足に連絡が入る。
別の時間軸の霞に知らされた内容は、1992年の7/1~21まで2年4組にいてはならない。
友恵の後押しで駆け出した穂足は、転校生とすれ違う。
転校生は園田保彦。
保彦…科学者(元凶?)
友恵の「リライト」を読み震える。
なんでこんな回りくどいことをと問う友恵。(自分で作っておきながら)
誰が作者か分からないから共有しないとと保彦。
友恵の背後に現れたホタルを見て、保彦逃亡。
ホタルは、友恵に事情聴取。
未来の銃を突きつけるが形違うので友恵は何それ状態。
なぜ、漆黒の女性は銃と知ってた?(それは未来の友恵だから)
さっき話してた人物の名前を聞いたホタルは、未来に戻れなくなった。
友恵が戻れるためのアドバイスをホタルにする。
まず最初に2年4組に暗示をかけ、雨宮友恵がいなくても平気な状況を作る。
ホタルを穂足として家に連れていく友恵。
その通りに保彦が転校生としてやってくる。
保彦はリライトの通りにしようとしていると友恵はホタルに話す。
保彦が科学者かどうかDNAを手に入れる。
リライトの通りにしないと「時を翔ける少女」が出版されない。
だが、最大の難点は大槻美雪はいないってこと。
穂足の元にも保彦が現れる。
火葬場でそれどころじゃないが、2年4組だからとしつこい保彦。
数日後、兄のバイトを口利きしてくれた一条夫妻が現れる。
1歳の子供を抱っこしていて、名前を保彦だという。
その際、保彦は手にやけどをしてしまう。
数日後に再び現れた保彦に、火傷の跡が出現。
両親を亡くしたため、相良家へ引き取られた穂足。
長男と結婚し相良穂足となる。
そして、大槻美雪の担当編集者になる。
一条保彦と園田保彦は同一人物だと分かる。
後付けしたんだろうなという設定もあるし、一人称が変わるし、時系列が分からなさ過ぎて、さらに推敲しているか謎。
ペンネームもあって、誰が誰なのか混乱。
メモ書いても意味わからん(笑)
名前を3人ホタルにする必要はあるのか。
衝撃を受けたのは、美雪はいないってこと。保彦の性格はうざかった。
そして、友恵は頭の良い子だった。
新キャラの穂足は果たして必要なのか。
難解だけど面白いんだよな、タイムパラドックスものは。
次巻で最終巻なので、すっきりしたらいいなあ。
『リアクト』私の評価は★3
お金で人は変わってしまう。
だけど、ただ傍にいたいと思う気持ちを証明できない辛さ。
主人公は中学生なんだけど、あまりにも重い。
サナトリウムのおかげで財政が成り立っている田舎で、将来に価値を見出せずに暮らす中学生の江都日向(えとひなた)。
彼は、毒親のせいでその日暮らしの日々。
そんな彼が出会ったのは、サナトリウムに入院している女子大生前に現れたのは都村弥子(つむらやこ)。
二月の鯨のネーミングセンス好き |
身寄りがない彼女は、死後三億で売れる『自分』の相続を彼に持ち掛けた。
相続の条件は、チェッカーというゲームで彼女に勝つこと。
次第に彼女との距離が縮まっていくエトだが、運命に抗えるはずもなかった。
エトの前だけサバ系女子を演じている弥子さんが切ない。
エトの家庭環境の劣悪さよ。
こんな酷い親いるの?って思うかもしれないけど、いるんですよ。
簡単に家庭環境のイメージができるから読んでいて苦しかった。
ただ、サナトリウムのスタッフが良い人たちで救われた。
弥子さんがなぜエトに全て渡さなかったのか、色々考えてしまう。
でも、彼が田舎を出るきっかけを作ってくれた。
晴充(はるみつ)もしかして悪い奴?って勘ぐってた私は性格悪すぎる。
敢えてダメ出しするなら、タイトルは違う方が良かったかな。
読んだら意味合いが全然違ったから。
『私が大好きな小説家を殺すまで』『恋に至る病』と合わせて、共依存シリーズって言われそう。
余韻を残す作品ばっかりなんでハマります。
赤い隻眼 |
❝ありえない状況、設定に置かれた中で起きる謎解きミステリー❞
が定説しつつある。
そのため、リアリティに欠け、ストーリーが少し強引だったり、キャラが盛りすぎてる場合もある(笑)
伏線も全部回収できてないし、ラストも納得いったりいかなかったり。
だけど想像は果てしなく広がるし、現実との境目が曖昧にはならない。
閉ざされた場所 |
簡単に言えば、世にも奇妙な物語に出て来そうなストーリーかな。
もうちょっとストーリーは緻密だけど。
映画だったら『インセプション』が代表的かな。
❝ ❞ は、帯のキャッチコピーから。
私は、あらすじよりも帯の文面や装画に惹かれて買うことも多い。
帯でネタバレしている場合もあるから注意も必要なんだけどね。
メルヘン殺しシリーズ
『プロジェクト・インソムニア』結城真一郎…❝超絶どんでん返し❞
『魔法使いの弟子たち』井上夢人…❝新興ウィルスの爆発感染。意識が戻ったわずか3人の感染者は、許されざる「能力」を身にまとった──❞
『FAIRY TAIL』の作者である真島ヒロさんが帯で絶賛されています。
『新世界より』貴志祐介…❝ここは汚れなき理想郷のはずだった。❞
❝見せかけの平和がいま崩れる。❞
❝ここは病的に美しい日本。❞
❝恐怖とは内から芽ぐむ。❞
❝希望─阿鼻叫喚の果てに。❞
❝偽りの神に抗え。❞(アニメ)
『ダークゾーン』貴志祐介…❝戦え。戦い続けろ。❞
❝盤上は現実、駒たちは幻想、敗北は死。悪夢の対局が幕を開ける❞
❝将棋の勝負を熟知!駒の心まで描くとは⁉❞
心霊探偵八雲シリーズ(20冊完結) 神永学 イラスト:鈴木康士
『クリムゾンの迷宮』貴志祐介…❝50ページを過ぎたら寝られません。極限デスゲームの"超"傑作!!❞
階段島シリーズ(6冊完結) 河野裕 イラスト:越島はぐ
1. 『いなくなれ、群青』…❝11月19日午前6時42分、僕は彼女に出会った。❞
2. 『その白さえ噓だとしても』…❝心を穿つ新時代の青春ミステリ❞
3. 『汚れた赤を恋と呼ぶんだ』…❝激動の第3弾❞
4. 『凶器は壊れた黒の叫び』…❝慟哭の第4弾❞
5. 『夜空の呪いに色はない』…❝決意の第5弾❞
6. 『きみの世界に、青が鳴る』
理瀬シリーズ 恩田陸 イラスト:装画:北見隆(私なりの読んだ順番です)
1. 『三月は深き紅の淵を』第4章…回転木馬 麦の海~のダイジェスト版
❝その本はたった一人にだけ。たった一晩だけしか他人に貸してはなりません。❞
2. 『麦の海に沈む果実』…本編スタート 記憶を失っている(白)理瀬が主人公
❝三月以外にやってくる転入生は、学園を破滅に導くだろう。❞
3. 『図書館の海』…睡蓮 理瀬の幼少時代 ❝十色の趣向、十色の愉悦―。❞
睡蓮 |
4. 『黄昏の百合の骨』…本来の(黒)理瀬が主人公
❝「魔女の家」で──今、あたしは一人だ。一人きりで戦うのだ。❞
5. 『薔薇のなかの蛇』…❝変貌する少女。呪われた館の謎。❞
SF
『時空犯』潮谷験…❝何度だってあなたのために❞
re~シリーズ(4冊完結) 法条遥 装画:usi(ウシ)
1. 『リライト』…❝SF史上最悪のパラドックス その完璧にして無慈悲な結末❞
2. 『リビジョン』…❝絶対にはずれない予知能力 唯一の希望は過去にあった❞
3. 『リアクト』…❝時を駆ける少女 時を書ける少女 時を欠ける少女 時を賭ける少女❞
タイムパラドックスのイメージ |
主人公のかのんは、成長しない。
好きな先輩も、クソ(笑)
宇宙生物のゼリーのイメージ |
高月かのん(こうづきかのん)は、高校時代から境宗介(さかいそうすけ)に恋をしている23歳の女性。
境先輩は、宇宙生物ゼリー(エイリアン)と闘うSLC所属のエリート戦闘員。
強くてイケメンで優しい境先輩は、メディアに良く登場する人気者になっていた。
彼との再会を機に、かのんのストーカー気質が病的になっていく。
ゼリーとの戦いは、肉体を著しく損傷させていき、その度に「修繕」という形で回復させていく。
その「修繕」には、肉体の回復は文句なしだけど、心を変化させてしまうデメリットがあった。
先輩も例外ではなく、変わっていく。
宇宙人の襲来で世界は劇的な変化をもたらしている。
だけど、かのんの考えることは先輩だけ。
先輩が出したゴミを回収し、コレクションしている常軌を逸した行動も。
それでも見捨てない弟、両親の愛はすごい。
でもそんな周りのことをお構いなしに、先輩への思いだけで突き進み、迷惑をかけまくって生きているかのん。
かのんに対して終始いらいら。
主人公を応援したくない作品(笑)
先輩も変わる、世の中は変わる、だけど、かのんだけは変わらない。
初穂の暴走はやりすぎだけど。
かのんには、はっきり言って共感できない。
気持ち悪いとさえ思う。
彼女はモテないわけじゃない、何で先輩なのって思ってしまう。
境先輩は変化していったからこそ、かのんに興味を示します。
結末にいらいらしちゃうけど、SF×不倫という初めてのジャンルのストーリーは楽しめた。
このタイトルは本当すごい。
ちゃんと回収したもの。
ストーリー ★★★☆☆ 3
キャラの魅力 ★★☆☆☆ 2
衝撃度 ★★★☆☆ 3
おすすめ ★★☆☆☆ 2
この小説を読んで、夢の話を聞かされて、ふーんって流して聞くのやめようって思った(笑)
ミシンの発明に夢が一役買ってるとか!
ダリの不思議な絵は、夢で見たやつだとか。
❞まだ正体を見せていない『悪意』が、この世界には潜んでるかもしれない❞
この一文から一気に面白くなります。
蝶野恭平(ちょうのきょうへい)は、今や人口の2割が愛用していると言われている快眠サプリ「フェリキタス」を服用していた。
ある日、恭平はサプリの会社から郵便を受け取り、『プロジェクト・インソムニア』(不眠症計画)の参加を打診される。
それは、年齢、性別、属性の異なる七人が、九十日間夢を共有するというものだった。
頭にチップを埋め込み、≪ユメトピア≫の≪ドリーマー≫となった恭平たちは、思いのまま物を≪クリエイト≫できた。
そこは間違いなく理想郷のはずだった。夢の中で殺人が起きるまでは。
伏線が至る所にあったのに、全然気付かなかった。
私は人見知りだけど、報酬が二百万なので、三ヶ月頑張れるかも(笑)
もちろん絶対死なない条件付きで。
そう思って参加したメンバーだったのになあ。
有機物、無機物関係なく、物を具現化(クリエイト)できるという設定が面白い。
ゲームの世界そのものだし、何にでもなれる。
胡蝶で夢か現実かを確認する設定もファンタジーぽくて好き。
ドリーマーたちは現実で接触してはいけないなどのルールがあったり、都市伝説を絡めたりと、虚構だったり現実であったりと混乱させられてこの世界観にはまった。
恭平がユメトピアのミナエを気にしてるので彼女とくっつくのかなって思ってたら、恋人いたんかいってなった。
でも恋人の彩花の行動が謎だったり、眠って見る夢じゃなく、人生の夢についても言及したりと、あらゆる角度から興味を持った。
彩花の拳銃はこのままでいいのか気になったけど、こういう夢の実験は既に行われているかもしれない。
バッドエンドの衝撃的な結末の『リライト』の続編。
「re~」シリーズ2作目。未来視ができる女性が主人公。
SF的な要素に、家宝の手鏡という古いアイテムが使われている。
未来を視ることを「ビジョン」という。
我が子のためならと過去をリビジョンしまくる母親の姿を描いてる。
先祖代々女性のみ受け継がれる手鏡で未来を見ることができる千秋霞(ちあきかすみ)は、生後間もない息子ヤスヒコの命を救うため、奔走する。
だが、改変は新たな齟齬を生み、夫も巻き込んで霞の周辺が変わっていく。
ラボのイメージ |
相変わらず、タイトルが素敵。
舞台が変わります。
捨てた側の七草の物語。
現実世界が舞台です。
真辺(まなべ)と公園で再会した七草(ななくさ)は、彼女が引き算の魔女を探してると知る。
一体何の為に?
彼女はその理由を教えてくれない。
七草は知り合った安達(あだち)という謎の少女と共に、魔女を探す。
魔女の存在が僕(七草)と真辺の関係を侵食していく。
前作2作品とリンクしているところが出てきて面白い。
3作目はこう来たかと驚いた。
捨てた側の葛藤を描いていく。
ちょっと言い回しに凝り過ぎて話が進まなくてだらだらした所はあるけど、それを含めて魅力的な作品かも。
冒頭、唐突に出てきた新キャラの安達は意味が分からんし、ストーリーの入り方に戸惑ったけど、彼女が間違いなく今後関わっていくキーパーソン。
七草と真辺が引き算の魔女に捨ててもらったものが明らかになった。
お互い別に捨てなくてもと思ったら話は成り立たないか。
ちょっと共依存気味の2人の関係に進展がある。
捨てた方が幸せなのかを問う。
「メルヘン殺し」シリーズ2作目。
『アリス殺し』より難解なので覚悟して。
確か、ハイジがアルプスの山のロッテンマイヤーさんと一緒に暮らして、近所のクララと仲良くなって励まして、ペーターとヤギの世話をする話だったような?
ハイジはいつ出てくるのかなと読み進めたけど、『クララ殺し』には、出て来ません。
「アルプスの少女ハイジ」とは一切関係なかった。
でも蜥蜴のビルが再登場したので歓喜。
元ネタは「黄金の壺」「くるみ割り人形とねずみの王様」「砂男」「マドモワゼル・ド・スキュデリ」でした。
私は、子供の頃絵本で読んだ「くるみ割り人形」が夜動いて怖かったなという知識しかありませんでした。
井森(ビル)が、いつの間にか障壁を超え、別の世界に足を踏み入れたようです。
そして、ホフマン宇宙と地球を舞台にしてストーリーは進む。
地球の井森はビルの「アーヴァタール」という存在で、ドロッセルマイアーとクララにも地球に「アーヴァタール」がいます。仮面 (角川文庫) ディレクシアを知る 初読みの作家さんでした。 ページ数は多いけどすぐに読み終えました。 グロ描写ありです。 あらすじ 読字障害というハンディキャップを抱えながらもアメリカ留学の後、情報番組を中心にメディアに露出する三条公彦(さんじょうきみひこ)。 知的で爽...